《台湾有事》中国軍機、2機が中間線越えなど【図表】／台湾

　国防部は23日、22日午前6時～23日午前6時に、台湾周辺の空海域で、中国軍機延べ10機、艦艇5隻が活動し、うち軍機2機が、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、台湾の南西と東南の防空識別圏（ADIZ）に侵入したのを確認したと発表した。中央社電が伝えた。

/date/2023/09/23/17army_2.jpg 22日の中国軍機の飛行経路（国防部リリースより）

　ペロシ米下院議長（当時）が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で活動した中国軍機は6400機以上で、中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2421機となった。　

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山東を仮想敵に訓練か

　邱国正・国防部長は23日、9月13～14日に中国軍の空母「山東」が西太平洋で軍機を発着させていた軍事訓練について、中国軍は山東などを仮想敵とし、中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区が台湾東部で訓練を行っていたとの見方を示した。

　国防部は21日、中国の遠距離ロケット軍や福建省大埕湾付近の地上部隊を名指しで監視していると異例の表明をしていた。邱・国防部長は近ごろの中国軍の動向は異常で、国防部は事実を発表しているまでだと説明した。

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