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《台湾有事》台湾侵攻の準備27年に完了、米インド太平洋軍司令官が見解/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年3月22日_記事番号:T00114394

台湾有事

《台湾有事》台湾侵攻の準備27年に完了、米インド太平洋軍司令官が見解/台湾

 米インド太平洋軍のジョン・アキリーノ司令官は米国時間20日、米下院軍事委員会の公聴会に出席し、中国軍は台湾に侵攻する準備を2027年までに完了するとの見方を示した。台湾の蔡明彦・国家安全局(国安局)長は21日、27年は習近平・国家主席が4期目(28年3月~)に入るかが決まる節目に当たり、政治的にも軍事的にも重要な年だと指摘し、国安局では関連情報について必要な分析を行っていると強調した。22日付聯合報が報じた。

 一方、中国の外交部の林剣・報道官は21日、アキリーノ司令官の発言に対し、台湾問題は中国の内政であり、外部からのいかなる干渉も許さないと述べた上で、最大の誠意を持って平和的統一を目指すとコメントした。

 先日、米陸軍特殊部隊、グリーンベレーの軍事顧問が離島の金門県などの軍指揮センターに常駐し、台湾軍の訓練に協力していると報じられたことについてアキリーノ司令官は公聴会で、現在米軍は金門に常駐していないと否定した。

 常駐は否定したものの、「長期駐在」は否定しなかった。米国は台湾軍に対し包括的な訓練、助言、制度化された戦力構築プログラムを提供するなどの内容が盛り込まれた国防権限法(NDAA)に基づき、グリーンベレーの軍事顧問は金門県と澎湖県の陸軍基地に駐在し、台湾軍に不定期の特別訓練を行っているようだ。

 国防部は21日、「他国の軍隊が我が国に駐留しているとの情報は誤りだ」と指摘した一方で、友好的な国家による台湾の自己防衛能力強化への協力に感謝するとコメントした。 

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