ニュース その他分野 作成日:2021年8月4日_記事番号:T00097609
月間5大ニュース【1位】新型コロナ感染ほぼ抑制、防疫レベル2に引き下げ
新型コロナウイルス感染症の防疫レベルが27日から8月9日まで第2段階(レベル2)に引き下げられた。5月19日(台北市と新北市は15日)より2カ月余り続いた防疫レベル3期間は、娯楽施設の営業停止、飲食店の店内飲食禁止、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)要請など経済活動が犠牲を強いられたものの、7月11日以降は連日、域内感染確認が30人を下回り、レベル3の条件▽1週間に3件以上のクラスター(感染者集団)発生、▽または1日に10人以上の感染経路不明の域内感染の確認──を脱した。日米などからのワクチン無償供与に支えられ、1回以上のワクチン接種率は30日時点で32.82%まで上昇した。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、海外の事例を見る限り、規制緩和後に感染確認が急増しているので、段階的に規制を緩和すると説明した。
27日からのレベル2では、▽飲食時以外の外出時の全行程マスク着用、▽会合・集会は屋内50人、屋外100人を超える場合、防疫計画提出が必要──など、従来のレベル2より規制が強化された。
業種別の防疫ガイドライン(指針)も定められた。飲食店は、「実聯制」(連絡先など最低限の個人情報を取得し、最大28日間保管)や仕切り板の設置などの社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)確保などの遵守が求められる。毎日数人の域内感染確認が続く台北市と新北市などは27日以降も8月2日まで、飲食店の店内飲食禁止を続行した。
一方、酒接待飲食業など八大産業の営業の解禁は見送られた。
【2位】東京五輪で「台湾です」、メダル過去最多更新
23日の東京五輪の開会式で、中華台北 (チャイニーズタイペイ)名義で出場する台湾の選手団は、日本語表記の五十音順の「た」から始まる国・地域として入場し、中継放送したNHKのアナウンサーが「台湾です」と紹介した。「一つの中国」を主張する中国政府の圧力で、中華民国(通称・台湾)の呼称を国際社会で使用できない状況下、市民は歓喜や称賛の声を上げた。
台湾の選手団入場紹介に感動する投稿がSNS(交流サイト)を飛び交った(中央社)
競技の快進撃も続いている。柔道男子60キログラム級の楊勇緯選手がメダル第1号を獲得、バドミントン男子ダブルスの王斉麟選手・李洋選手ペア、バドミントン女子シングルスの戴資頴(タイ・ツーイン)選手らが続き、メダル総数は3日現在、▽金メダル、2枚、▽銀メダル、4枚、▽銅メダル、4枚──の計10枚と、過去最多を更新している。
【3位】BNTワクチン1500万回、TSMC・鴻海など調達契約
新型コロナウイルス感染症の市中感染拡大で、ワクチン調達が急務となる中、台湾政府から直接交渉権を与えられた台湾積体電路製造(TSMC)、鴻海精密工業系の慈善団体、永齢基金会が11日、独ビオンテック(BNT)の台湾向け販売代理権を持つ中国の上海復星医薬と、ワクチンをそれぞれ500万回分調達する契約を締結した。21日には仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)も500万回分の調達締結を発表した。いずれも台湾政府に寄付する予定だ。来年2月までに計1,500万回分が届くとみられている。
台湾政府は昨年、ビオンテックのワクチン購入を目指したが不調に終わり、蔡英文・総統は今年5月、「契約直前までいったが、中国の介入でまだ契約に至っていない」と発言した。6月以降の日米のワクチン支援が、中国にプレッシャーを与えたとの見方が出ている。
【4位】LINEにサイバー攻撃、政府要人ら100人以上
政府要人ら100人以上の対話アプリ「LINE(ライン)」のアカウントがサイバー攻撃を受けたと報道され、内政部警政署刑事警察局は28日、台湾連線(LINE台湾)から届け出があり、調査を進めていると認めた。
国家安全担当の高官は、蔡英文・総統など政府高官はLINEで重要な情報、文書をやり取りしていないと強調した。
これまではアンドロイドOS(基本ソフト)搭載の端末がターゲットになることが多かったが、今回はアップルのスマートフォンiPhoneも被害を受けた。世界の政府高官らを狙ったサイバー攻撃に使用されたと報じられているスパイウエア「ペガサス」が使用された可能性がある。
【5位】労働時間削減4万人超、レベル3が小売・飲食業直撃
新型コロナウイルス感染症の防疫レベルが第3段階(レベル3)に引き上げられ、市民の外出自粛や飲食店の店内飲食禁止などの規制が続く6月以降、小売業や宿泊・飲食業を中心に、「減班休息」(景気を理由とした労働時間削減。いわゆる「無給休暇」。実際には有給を含む)の実施を届け出る企業、対象者が急増した。7月26日には3,679社・4万4,973人と、1日の1,305社・1万3,626人からさらに増え、昨年来で最多となった。
業種別では、宿泊・飲食業が1,004社・2万1,240人、卸売・小売業は919社・7,328人、旅行会社を含む支援サービス業は489社・3,011人だった。宿泊・飲食業は都市部に集中しており、台北市、新北市などでの減班休息が多かった。
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