ニュース 政治 作成日:2023年11月9日_記事番号:T00112140
台湾有事国防部は9日、空母「山東」を含む中国軍の戦艦が8日午後から、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線の西側を、南から北に向かって航行し始め、9日午前8時時点で北部海域を通過し、北上しているのを確認したと発表した。周辺空海域の動向を綿密に把握し、適切な戦力を派遣して監視、対応すると説明した。
日本の防衛省の6日発表によると、山東を含む複数の中国海軍艦艇が10月28日~11月5日にかけて、宮古島の南や南東の海域を航行し、艦載の戦闘機が約420回、艦載ヘリコプターが約150回、計570回の発着艦が確認された。その後6日に、山東を含む複数の中国海軍艦艇が、南シナ海へ向けて航行したことを確認した。
8日の中国軍機の飛行経路(国防部リリースより)
国防部は9日、8日午前6時~9日午前6時に、台湾周辺の空海域で、中国軍機延べ13機、艦艇5隻が活動したのを確認し、うち5機が中間線やその延長線を越えたり、台湾の南東の防空識別圏(ADIZ)に侵入したのを確認したと発表した。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で活動した中国軍機は6900機以上で、中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2635機となった。
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