ニュース 政治 作成日:2023年12月25日_記事番号:T00112943
台湾有事国防部は24日、中国の偵察用気球1機が23日午前10時20分に、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる中間線を越え、基隆市の北西97カイリ(約180キロメートル)の空域を高度2万フィート(約6キロメートル)以下で東へ飛行し、午前11時35分に姿を消したと発表した。偵察用気球を確認したと発表したのは12月に入って5回目(6機目)。
23日の中国軍機と偵察用気球の飛行経路(国防部リリースより)
23日は、中国軍機は延べ22機、中国艦艇は7隻の活動を確認し、うち11機が中間線やその延長線を越えたり、台湾の南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したのを確認したと発表した。
このほか、22日は中国軍機延べ7機、中国艦艇は2隻の活動を確認し、うち中国軍機3機が台湾の南西や南東の防空識別圏に侵入したのを確認した。24日は中国軍機延べ2機、中国艦艇4隻の活動を確認した。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で活動した中国軍機は7400機以上で、中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2766機だった。
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