ニュース 政治 作成日:2024年1月3日_記事番号:T00113053
台湾有事国防部は3日、中国の偵察用気球4機が2日午前8時27分~午後6時41分の間にそれぞれ、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる中間線を越え、台中国際空港(清泉崗空港)の南西105~160カイリ(約194.5~296.3キロメートル)および基隆市の北西78カイリの空域を、高度1万2000~2万4000フィート(約3.7~7.3キロメートル)で北東へ飛行し、午後7時2分までにいずれも姿を消したと発表した。うち3機は台湾本島の上空を通過した。1日にも中国の偵察用気球2機が台湾周辺を飛行し、うち1機が台湾上空を通過していた。国防部は2023年12月7日以降、中国の偵察用気球の情報を公表しており、気球が台湾の上空を通過したケースは初めてだ。
2日の中国軍機と偵察用気球の飛行経路(国防部リリースより)
国防部が12月28日以降に確認した中国軍機は▽28日、延べ22機、▽29日、7機、▽30日、3機、▽31日、4機、▽1日、4機、▽2日、9機──、中国艦艇は、▽28日、4隻、▽29日、4隻、▽30日、4隻、▽31日、4隻、▽1日、3隻、▽2日、4隻──だった。うち▽28日、12機、▽30日、1機、▽31日、1機、▽1日、1機、▽2日、2機──が、中間線やその延長線を越えたり、台湾の南西や北部、中部の防空識別圏(ADIZ)に侵入したりしたと発表した。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で活動した中国軍機は7500機以上で、中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2789機となった。
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