ニュース 政治 作成日:2024年2月19日_記事番号:T00113804
台湾有事中国の福建省アモイ市に近い離島、金門県の周囲に台湾側が設定した「禁止水域」(領海に相当)内で今月14日、漁を行っていた中国籍漁船が台湾当局の取り締まりから逃れようとして転覆し、中国人船員2人が死亡した事件を受け、中国の国務院台湾事務弁公室(国台弁)は17日、アモイ市と金門県の間に禁止水域や「制限水域」(接続水域に相当)は存在しないと指摘した。19日付中国時報などが報じた。
台湾の大陸委員会(陸委会)は18日、金門地区における禁止・制限水域は、1992年に台湾地区と大陸地区の人民関係条例(両岸人民関係条例)に基づき設定したもので、その後、中台双方の司法機関はこれに基づいて法を執行しており、その歴史的事実と現状を否定することはできないと反論した。台湾当局は禁止・制限水域に侵入した中国船に対し、一貫して穏便で妥当な法的措置を取ってきたと指摘した。
中国で海上警備を担う海警局は18日、関連海域の秩序を維持し、漁業従事者の生命と財産の安全を守るため、アモイ市と金門県の間の海域における巡視活動を常態化させると表明した。
金門県の漁業組合の金門区漁会は、漁に出る際は安全に注意するよう呼び掛けた。
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