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《台湾有事》中国海警局の船、台湾の禁止水域に連日侵入/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年3月18日_記事番号:T00114294

台湾有事

《台湾有事》中国海警局の船、台湾の禁止水域に連日侵入/台湾

 海洋委員会(海委会)海巡署によると、15日午後2時46分、16日午前8時54分に中国で海上警備を担う海警局の船それぞれ4隻が、中国に近い離島、金門県周辺に台湾側が設定した「禁止・制限水域」(中国船の航行が禁止、制限される海域)に侵入したことが確認された。海巡署が巡視船を派遣して警告したところ、2度とも中国船は1時間余り後に同水域を離れた。中国当局による台湾の禁止水域への侵入が確認されたのは、同水域が設定された1992年以来初めて。18日付自由時報などが報じた。

 海警局は15日、中国は台湾地区内における漁業従事者の正当な権益、生命と財産を守るため、金門周辺海域での巡視を強化すると表明し、金門の南の禁止水域内を通る巡視航路を新設すると発表した。

 台湾の政府関係者は、2月14日に中国の漁船が金門の禁止・制限水域内に侵入し、海巡署の取り締まりから逃れる際に転覆し中国人船員2人が死亡した事件を、中国側は大々的に政治問題化し、中国国民の注目も高まっていると指摘した。中国政府は弱腰な姿勢を見せることができず、金門海域での巡視を強化することで主権を主張すると分析。今回、海警局の船は禁止水域侵入後、短時間で離脱したが、今後は同様の行為を常態化させるとの見方を示した。 

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