ニュース 政治 作成日:2024年3月15日_記事番号:T00114265
台湾有事中国に近い離島、金門県の東碇島から南西へ1.07カイリ(約2キロメートル)の海域で14日未明から早朝にかけ、中国籍の漁船が沈没し、海洋委員会(海委会)海巡署と中国当局が共同で救助に当たったものの、中国人船員6人のうち2人が救助され、2人が死亡、2人が行方不明となっている。海委会の管碧玲・主任委員は、中国当局の船舶が禁止・制限水域(領海、接続水域に相当)に侵入することはなく、中台が協力し合ったと指摘した。国防部の邱国正・部長は、中台間の緊張緩和につながっても、悪化することはないとの見方を示した。15日付自由時報が報じた。
海巡署と中国当局は、人命救助優先の暗黙の了解のもと、救助・捜索を行ったようだ(海巡署リリースより)
海巡署は14日午前3時55分に中国の漁船「閩龍漁61222」が座礁して沈没したとの通報を受け、午前6時過ぎに巡視艇4隻を現場に派遣した。中国当局もヘリコプターと救助船を派遣した。
14日にも、馬祖列島(連江県)北竿郷の離島、三連嶼から東へ3カイリ、制限水域の2.2カイリ外側で、中国籍の漁船から船員1人が海に転落して行方不明となる事故が発生した。
金門県周辺に台湾側が設定した「禁止・制限水域」(中国船の航行が禁止、制限される海域)内で2月14日に発生した中国漁船の転覆事件を受けて中台で緊張が高まり、中国の巡視艇などが禁止・制限水域に侵入する事態も起きている。
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