ニュース 政治 作成日:2024年5月16日_記事番号:T00115356
台湾有事国防部は16日、15日(16日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ27機、中国艦艇を7隻確認し、うち軍機19機が台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線を越え、東部や南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。
15日の中国軍機の飛行経路(国防部リリースより)
軍機は最も近いところで、鵝鑾鼻(屏東県恒春鎮)から53カイリ(約98キロメートル)の距離まで接近した。
頼清徳・次期総統(民進党)の5月20日の就任を目前に、中国の軍機や艦艇が以前より台湾に接近するなど、中国は軍事的、政治的圧力を強めているとみられている。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年、確認した中国軍機は累計1428機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計576機となった。
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