ニュース 政治 作成日:2024年10月7日_記事番号:T00117955
台湾有事国防部は7日、6日(12日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ27機、中国艦艇を6隻確認し、うち軍機19機が台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線を越え、北部と中部、南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。6日午前8時50分から、戦闘機「殲16(J16)」や無人機(ドローン)など20機が活動し、うち16機が中間線を越えて北部、中部、南西の防空識別圏に侵入し、艦艇と合同でパトロール(哨戒、共同戦闘準備哨戒)を行った。頼清徳・総統が5日の双十節(建国記念日、10月10日)イベントで、「中華人民共和国は中華民国(台湾)の人々の祖国ではない」と発言したことに対する反発とみられる。
6日の中国軍機の飛行経路。破線は24カイリ(約44キロメートル以内、接続水域)、実線は12カイリ(領海に相当)の海域を示す(国防部リリースより)
頼・総統は5日、中華人民共和国は10月1日に建国75年を迎えたばかりだが、中華民国はまもなく113年を迎えると述べ、中華人民共和国は中華民国の人々の祖国には絶対になり得ないと語った。
4日(5日午前6時までの24時間)は中国軍機13機、艦艇3隻を確認し、うち軍機8機が南西の防空識別圏に侵入した。
5日(6日午前6時までの24時間)は中国軍機4機、艦艇6隻を確認し、うち軍機2機が中間線を越えた。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年、確認した中国軍機は累計3784機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2253機となった。
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