ニュース 政治 作成日:2024年10月15日_記事番号:T00118082
台湾有事中国が14日に台湾周辺で実施した合同軍事演習「聯合利剣-2024B」について15日付中国時報は、米国と中国は暗黙の了解がある中で、実施されたとの見方を示した。
中国時報は、7日に一部メディアが台湾の安全保障当局関係者の話を基に、頼清徳・総統が双十節(建国記念日、10月10日)の演説を行った後、中国が台湾周辺で軍事演習を実施する可能性が高いと報じたことと、14日に開催された中国の政治、経済、社会情勢に関するシンポジウムに当初出席を予定していた頼・総統が急きょ参加を取りやめたことを挙げ、米国が中国の軍事演習実施に関する情報を台湾側に伝えたことが明白だと指摘した。頼・総統が予定通りシンポジウムに参加すれば、軍事演習に強く反発する姿勢を示さざるを得ず、緊張が高まる可能性があるためこれを回避したとの見方だ。
また頼・総統の双十節での演説は、5月の就任演説に比べると穏やかなトーンとなった。11月に大統領選挙を控えるほか、中東情勢が膠着化する現在、台湾海峡での突発的な事態を避けたい米国側は、事前に演説内容を入手して中国側と連絡を取り、挑発行為を避けるよう要請したとされる。
一方、中国側は頼・総統の演説を受けて何らかの反応を示さなければ、その内容を受け入れたことになるため、軍事演習を実施したが、頼・総統就任後の5月23〜24日に実施した「聯合利剣-2024A」に比べ、実戦的要素は低下し、期間も1日に短縮されたと分析した。
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