ニュース 政治 作成日:2024年11月4日_記事番号:T00118434
台湾有事国防部は4日、3日(4日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ44機、中国艦艇を6隻、公務船を1隻確認し、うち軍機37機が台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線を越え、南西と南東の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。3日午前9時から、戦闘機「殲16(J16)」や無人機(ドローン)など37機が活動し、うち35機が中間線を越えて南西と南部、南東の防空識別圏に侵入し、西太平洋へ向かい遠洋航海訓練を行ったと説明した。中央社電が伝えた。
3日の中国軍機の飛行経路。破線は24カイリ(約44キロメートル以内、接続水域)、実線は12カイリ(領海に相当)の海域を示す(国防部リリースより)
1日(2日午前6時までの24時間)は、中国軍機を延べ5機、中国艦艇を2隻確認し、うち軍機5機が台湾海峡の中間線を越え、南西の防空識別圏に侵入した。
2日(3日午前6時までの24時間)は、中国軍機を延べ27機、中国艦艇6隻、公務船3隻確認し、うち軍機14機が台湾海峡の中間線を越え、北部や中部、南東、南西の防空識別圏に侵入した。国防部は2日午後6時20分以降、中国軍の戦闘機「蘇愷30(スホイ30)」や無人機(ドローン)など軍機20機が活動し、うち11機が台湾海峡の中間線や延長線を越え、台湾の北部、中部、南西の防空識別圏に侵入し、中国軍の艦艇と合同でパトロール(哨戒、共同戦闘準備哨戒)を行ったと説明した。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年、確認した中国軍機は累計4359機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2650機となった。
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