セミナー 経営 マーケティング 人事労務 台湾事情 作成日:2016年9月18日
オープンセミナー 日本人経営者記事番号:T00066731
〜経営者必見!発展のヒントはここにある〜
「在台日系企業の経営課題と解決策」
オープンセミナーPlayback
開催日:2016年9月29日(木)
講師:
第1講 ワイズコンサルティング協理 陳逸如
第2講 ワイズコンサルティング代表 吉本康志
今回は、事前に皆さまへ経営課題に関するアンケートにお答え頂きました。ご協力頂きました皆さまへは、再度御礼申し上げます。前々日の台風の影響もありご多忙な中、皆さまにお集まり頂きまして経営課題に関する関心の高さを感じました。
「講義概要」
●第1講 在台日系企業の経営課題調査報告
136社へのアンケート結果の報告です。
1.在台日系企業の業績予測
16年の業績見込みは、15年と比較して売上高、営業利益ともに横ばいと見ている企業が3割を占めており、悪くなると予測している企業を含めますと5割以上となります。
16年の下半期~17年の上半期にかけての景気見通しは、「やや良くなる:変わらない:やや悪くなる」が「3:4:3」の割合でした。業態別では、製造業、卸売小売業、サービス・その他業に分けた場合に、サービス・その他業では「良くなる」と楽観視している傾向が見られました。
良くなる理由としては、設備投資の増加、iPhoneの販売好調、欧米向け輸出増、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)への投資増、高齢化ビジネス市場拡大。悪くなる理由としては、中国の不況と関係悪化、中国・中東向け輸出減、半導体産業の競争激化などが挙げられておりました。
2.経営課題トップ10
上位3つは「1.幹部の育成(80%)」「2.新規顧客開拓(63%)」「3.市場シェア拡大(57%)」でした。前年9月の調査と比較しますと新たに不景気な時期に見られる2つの課題「競合の台頭(50%)」「主要取引先からの値下げ要求」がトップ10に入っています。このことから、経営課題は景気と連動していることがうかがえます。
講演ではさらに、経営全般、販売・営業面、財務・会計、人事・労務、雇用、物流、IT、法務の各分野別に傾向を分析しました。
その中で、人事・労務課題において「従業員の高齢化(29%)」を挙げる企業が増えており、弊社へも高齢化対策についてのお問い合わせが多くなっています。企業が行っている高齢化対策において注意すべきは、役職定年制度を実施している場合、内容によっては就業服務法に抵触する可能性がありますので、ご心配なお客さまは弊社までご相談ください。
第1講の締めくくりです。昨年に比べて不景気を感じている企業が増えております。このような時期に経営者が行う施策としては、景気回復時の他社に勝るスタートダッシュの準備のため、人材の育成、新製品の開発、新販路拡大等が考えられ、不景気だからとじっくり耐えることは必ずしも得策ではありません。
●第2講 課題解決につながる経営フレームワーク
経営課題トップ10それぞれに活用できるフレームワークをご紹介しました。ここでは、その中からいくつかをご紹介いたします。かっこ内は順位です。
(第1位)幹部の育成:必要な対策は、単なる教育ではなく、「組織風土と文化」「人事制度」「教育」の三位一体の改革です。組織に即した教育を施して、教育を業務に生かし成果につなげる、成果を正当に評価して昇給や昇格へ反映することが望ましいやり方です。
(第2位)新規顧客開拓:マーケティングの4P、営業報奨金、顧客との交渉テクニックに関してご紹介しました。
(第3位)市場シェアの拡大:ランチェスター戦略をご紹介、広義な分野でも狭義な分野でもいいのですが、まずは自社が「強者=業界ナンバーワン」なのか「弱者=それ以外」なのかを知ることから始めます。なぜならば、それによって採るべき戦略が全く異なるからです。強者の基本はミート戦略、弱者の基本は差別化戦略です。弊社では各社に合ったマーケティングや販売の具体的戦略を立てるお手伝いも致しております。
(第5位)中長期発展ビジョン作成:フランスの経済学者トマ・ピケティは、マクロ経済の中では、資本活用による収入が労働による収入に勝ると提唱、吉本は、それをミクロ経済に置き換えて、企業の成長段階に合わせて、労働集約期→相乗効果確立期→資産活用期にシフトすることが望ましいと解説しました。その中で貸借対照表には載らない人財、信用、ブランド、社風といった無形資産を使って差別化すれば他社にキャッチアップされにくくなります。
(第9位)一般人員の採用:人材紹介会社や人材バンクがよく利用されます。他にもさまざまな方法がありますが、メリットとデメリットを見極めて活用してください。行政院職業訓練局の「理想の企業に求める条件」アンケートによりますと、2位は「高い給与水準」、1位は「充実した福利厚生」となっており、福利厚生の良し悪しが採用にも影響するようです。弊社の労務診断でも、その傾向は確かめられております。次回10月のセミナーでは、福利厚生をはじめとする労働条件について詳しく分析致しますので、ご参考にしてください。
その他、経営に活用できる多くのフレームワークをご紹介致しましたが、書面の都合上割愛させて頂きます。
なお、これらのフレームワークや事例は、弊社の経営者向けセミナー11月開講「経営塾」や10月開講「管理者研修」にて詳しく学習できます。ご興味がございましたら、弊社営業までお問い合わせください。
=========セミナー概要=========
他社の経営課題が分かると、自社の将来の問題になりそうなことが予測でき、事前の対策が可能に! 今回は在台日系企業の経営者の皆さまに、経営課題に関するアンケートを実施・分析し、貴社のお役に立てる情報を提供いたします。
【第1講】
〜ワイズリサーチが独自調査!〜
「在台日系企業の経営課題調査報告」
内容
全体、規模別、業種別、業態別、機能別経営課題
経営課題、過去からの変化
これからどうなる?半年後の業界別景気予想
【第2講】
〜在台日系企業コンサル実績No.1!〜
「課題解決に繋がる経営フレームワーク」
内容
在台日系企業経営課題ベスト10と対策経営課題
日系企業の課題解決に繋がるフレームワーク紹介
フレームワークを活用したコンサル事例紹介
日時:9月29日(木)14:00〜17:00
会場:中国文化大学
台北市建国南路2段231号B1
使用言語/テキスト:日本語
参加費用(お一人様、税込):
労務顧問会員 1,000元
リーガル会員 1,000元
ニュース会員 2,000元
一 般 参 加 3,000元
参加特典
アンケートご協力企業様は500元引きいたします。
経営塾または新任経営者講座にご参加中、過去にご参加いただいた方はさらに500元引きいたします。
一般参加企業様はワイズニュースを2週間無料で配布いたします!
アンケートの受付は終了致しました。ご協力いただいだ皆さまありがとうございました!
ワイズコンサルティンググループ
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