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第21回 飲む?飲まない?台湾人の飲酒率と適量/台湾


ニュース 社会 作成日:2023年7月24日_記事番号:T00110151

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第21回 飲む?飲まない?台湾人の飲酒率と適量/台湾

 「日本人はお酒が好きなんでしょ」とよく台湾人に聞かれます。アルコール飲料を置いていないレストランが多いという日本人の声もよく聞きます。台湾人はそれほどお酒を飲まないのでしょうか?

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飲酒率は4割

 日本の飲酒可能年齢は20歳ですが、台湾は18歳です。衛生福利部(衛福部)国民健康署の2017年調査によると、18歳以上の飲酒率(1年以内に飲酒した人の割合)は43%(男性53%、女性33%)で843万人相当でした。世界では80%に飲酒経験があり、日本では男性の飲酒率が83%、女性63%(13年調査)というデータがあるので、台湾人はアルコールを飲む人が比較的少ないといえます。

 衛福部は、台湾の100万人が1日に純アルコール量60グラム以上を飲酒する多量飲酒者と推測し、飲み過ぎを警告しています。

 純アルコール量60グラムは、アルコール度数5%のビール330ミリリットル缶であれば4~5缶、アルコール度数58%の高粱(コーリャン)酒なら130ミリリットルです。

適量はビール2~4杯

 では、適度な飲酒とはどの程度なのでしょうか。衛福部は日本同様、1日純アルコール量20グラムを適量とし、女性は半分の10グラムを推奨しています。

 アルコール度数5%のビールなら、男性なら4杯弱、女性は2杯弱になります。

 純アルコール量は、摂取量(cc)にアルコール度数(%)と0.785(アルコール密度)をかけて算出します。

 お酒を飲んでいるときに、計算なんかしていられません。そこで衛福部は、グラスのどのラインまで注げば、目安に達するのかを覚えておくよう、呼び掛けています。

/date/2023/07/24/20glass_2.jpg適度な飲酒量(衛福部リリース)

 年齢や体質など個人差もあります。自分の適量はもちろん、一緒に飲む人の適量にも配慮して楽しく飲みたいですね。

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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