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第25回 スマホ買い替え、どうする?旧機種/台湾


ニュース 社会 作成日:2023年9月25日_記事番号:T00111359

ワイズニュースこぼれ話

第25回 スマホ買い替え、どうする?旧機種/台湾

 アップルのスマートフォン、iPhone15シリーズが22日に発売され、売れ行き好調なようです。スマホは数年ごとに買い替えますが、下取りに出したり、ショップに売ったりせず、手元に残しているうちに、使わないスマホが何台もたまっていませんか。

/date/2023/09/25/20iPhone_2.jpgiPhone15シリーズ(22日=中央社)

25年循環利用率15%

 環境部(旧・環境保護署、環境省に相当)は9月14日、携帯電話の回収と修理による循環利用率(CUR)を、2025年に15%、30年に30%に引き上げる目標を掲げました。

 環境部によると、台湾で販売されているスマホは年間600万台以上。スマホには70種類以上の化学物質が含まれており、スマホを回収して資源を再利用(リユース)、再生利用(リサイクル)することで、環境にやさしく、温室効果ガス排出量を減らすことができます。スマホ1万台を回収すると、22万キロワット時(kWh)の節電になり、二酸化炭素(CO2)排出量140トン削減できる計算です。

 来年導入予定の環境部の草案では、企業の回収義務を定め、回収や循環利用の総数を過去3年の平均販売量で割って差出した循環使用率が未達の企業に対し、改善計画書の提出を求める予定です。お店にも回収ボックス設置を求めます。

コンビニでも回収

 環境部は回収・リサイクル総数がまだ不十分と考えていますが、現時点でどこで回収してもらえるかご存じでしょうか。

 中華電信などの通信会社はもちろん、華碩電脳(ASUS)、宏碁(エイサー)などのメーカーでも回収しています。県市政府の環境保護局も回収します。

 セブン-イレブンや全家便利商店(台湾ファミリーマート)などのコンビニエンスストアや、家電量販店の燦坤3C、インターネットショッピングサイト「PChome」などでも回収しています。

 回収の対象は、スマホのブランドを問わず、スマホのアクセサリーやノートパソコンなども可能です。割引やポイントをもらえることもあります。

断捨離で環境にやさしく

 友人は先日、2年しか使用していないiPhone13プロマックスが突然壊れてしまい、画面が全く映らず、再起動もできなくなってしまいました。運が悪いと思っていましたが、それでも、携帯電話ショップで約1万台湾元(約4万6000円)で買い取ってもらえたそうです。

 写真やデータのクラウド保存が一般的となった今、面倒がらずにリサイクルに協力していきたいですね。

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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