ニュース 社会 作成日:2023年12月11日_記事番号:T00112674
ワイズニュースこぼれ話2024年1月13日(土)の総統選挙・立法委員選挙まで残り1カ月余りとなりました。総統選挙は当初、三つ巴(みつどもえ)の争いになるとみられていましたが、最近の世論調査では野党第2党の台湾民衆党(民衆党)の支持率が下落、最大野党の中国国民党(国民党、KMT)の支持率は上昇傾向で、与党の民主進歩党(民進党)との一騎打ちとなりそうな気配です。
一方、立法委員(国会議員に相当)選挙は、与党が単独過半数を獲得できない可能性が指摘されています。
2月に就任
日本は国会、内閣、裁判所の三権分立で、国会は衆議院と参議院の二院制です。台湾は▽行政院、▽立法院、▽司法院、▽考試院、▽監察院──から成る五権分立で、立法院は一院制です。
立法委員選挙は、小選挙区比例代表並列制です。定数113議席のうち、小選挙区が73議席、原住民区が6議席、比例代表が34議席です。小選挙区は315人が立候補、比例代表は16の政党が178人の名簿を提出しました。
総統の5月20日よりひと足早く、立法委員は2月1日に就任します。任期は4年で、通常会期は2~5月と9~12月です。
民進党、19小選挙区逃すか
立法委員選挙については、TPOC台湾議題研究中心が、民進党が現職の小選挙区の19選挙区で再選が困難で、うち10選挙区は議席を失う確率が高いと予想しています。
台北市第4選挙区(内湖、南港区)で前回当選直後、台北市長を狙うと豪語した「港湖の女神」高嘉瑜・立法委員(43歳)は台湾基進の呉欣岱氏(36歳)の人気に敗れると予想。新北市第12選挙区(汐止区)で、14年3月のヒマワリ学生運動に参加し、アニメ好きでコスプレイヤーとしても知られる「雲豹のお嬢様」頼品妤・立法委員(31歳)は、今年8月に父親の雲豹能源の董事長辞任問題でマスコミと揉めたことがマイナスイメージとなり、落選すると予想しています。
選挙戦の動向は《24年総統・立法委員選挙》でご確認ください。24年1月14日には選挙特集号を発行します。
青木樹理
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