ニュース 社会 作成日:2023年11月27日_記事番号:T00112421
ワイズニュースこぼれ話2024年1月13日(土)の総統選挙・立法委員選挙の投開票日まで残り50日となる中、立候補の届け出期間最終日の11月24日、総統・副総統の立候補者3組がやっと確定しました。
公約合戦はこれから
台湾の直接投票による総統選挙は1996年から4年ごとに行われ、今回が8回目。2012年以降は宋楚瑜氏(親民党主席)を合わせた3候補でしたが、実質は二大政党の国民党、民進党の一騎打ちでした。
今回は、台北市長として実績を挙げ、毒舌気味の歯切れのいいトークで、テック業界や若い男性に人気が高い台湾民衆党の柯文哲・主席(64歳)が、親米、親中を警戒する中間層や浮動票を取り込み、三つ巴の争いになる見通しです。
国民党と台湾民衆党は10月14日、候補者の一本化、連立政権樹立に向けた「藍白合」の協議を開始しました。柯氏を獲得して得票を上積みしたい国民党と、自ら総統候補として立候補して、立法委員の議席数を増やしたい台湾民衆党が、いずれも総統候補の座を譲るわけがなく、結局は破談となりました。
台湾有事の懸念が続く中、両党はこの1カ月間、外交、軍事、対中政策や、経済、原発などエネルギー政策など、野党連合が可能かのすり合わせを行いつつ、有権者にアピールするのかと思いきや、「世論調査で決めるべき」、「選挙に勝てる最強の組み合わせを」など、候補の決め方に終始し、まるでドラマと揶揄される始末。それでも世論調査で、国民党と台湾民衆党の支持率は上昇しました。
何はともあれ選挙戦が本格化するのはこれから。今後の動向は《24年総統選挙》でご確認ください。24年1月14日には選挙特集号を発行します。
青木樹理
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