ニュース 政治 作成日:2024年1月9日_記事番号:T00113157
台湾有事国防部は9日、8日午前11時53分から中国の気球4機がそれぞれ、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる中間線を越え、基隆市の西117カイリ(約216.7キロメートル)、南西170カイリ、南西172カイリ、屏東県の北西155カイリを、高度1万5000~3万3000フィート(約4.6~10.1キロメートル)で東へ飛行し、8日午後10時24分までに姿が見えなくなったと発表した。うち2機は台湾中部と南部の上空を通過した。8日連続で計20機を確認した。
8日の中国軍機と気球の飛行経路(国防部リリースより)
中国外交部の毛寧・報道官は8日の記者会見で、中国の気球が7日に台湾上空を通過したことについて、「具体的に把握しておらず、これは外交問題ではない」とコメントした。
国防部は9日の記者会見で、台湾軍はさまざまな手段で気球の動向を観察しており、武力攻撃と判断するのが難しいいわゆる「グレーゾーン」作戦の一環で、認知戦を仕掛けてきていると説明した。危険性が高い場合は対抗措置をとると表明した。一方で、中国が望む方法で対抗すれば、台湾の兵器を消耗させるなどの相手の策略にはまるだけだと指摘した。
国防部は9日、8日午前6時~9日午前6時に、台湾周辺の空海域で、中国軍機延べ10機、艦艇4隻が活動し、うち軍機2機が台湾の南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したのを確認したと発表した。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で活動した中国軍機は7500機以上で、中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2796機となった。
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