ニュース 政治 作成日:2024年3月12日_記事番号:T00114187
台湾有事国防部の柏鴻輝・副部長は11日の立法院(国会に相当)外交国防委員会で、中国の軍機や軍艦が12カイリ内の領海や領空に進入すれば、「第一撃(先制攻撃)」と見なし、攻撃するのかと問われ、自衛権を行使できるが、状況に応じて対処すると述べた。12日付中国時報が報じた。
国防部の柏・副部長は、他国の軍機や軍艦が領海に侵入すれば対処するのは原則で、実際には状況によって個別に対応すると説明した(11日=中央社)
邱国正・国防部長は7日、第一撃(先制攻撃)の定義は空海域の侵犯で、台湾軍は第一撃があったと見なせば、抵抗・反撃する権限があると説明し、既にこの状況に近く、毎日心配で眠れないと語っていた。
空軍出身の柏・副部長は、中国軍機による領空侵犯を例に挙げ、海岸から24カイリの接続水域上空に近づけば、台湾軍は▽放送、▽制止、▽駆逐行動──などの対応を取ると説明した。12カイリ内まで侵入すれば、軍機が爆弾を装備しているか、爆弾倉(兵器倉)は開いているか、敵意がないことを示す動作を行っているかなど、状況を見て、実弾を発砲するか、フレア(照明弾)を発射するかなどを判断すると語った。
台湾軍に領空を侵犯した敵機を撃ち落とす能力はあるかとの質問に対して柏・副部長は、12カイリ以内に侵入した目標は全て撃墜できると強調した。
中台は戦争の危機に直面しているかと問われ国家安全局(国安局)の蔡明彦・局長は、一触即発の状況との情報はないと回答した。
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