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《台湾有事》中国の浚渫船、金門の禁止・制限水域を航行/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年3月13日_記事番号:T00114210

台湾有事

《台湾有事》中国の浚渫船、金門の禁止・制限水域を航行/台湾

 先日、中国福建省アモイ市に近い金門県の周囲に台湾側が設定した「禁止・制限水域」(中国船の航行が禁止、制限される海域)内を、中国の海底の土砂を運搬する浚渫(しゅんせつ)船数隻が航行しているとの情報が伝えられた。陳建仁・行政院長と海洋委員会(海委会)の管碧玲・主任委員は12日、立法院で中国の浚渫船は禁止・制限水域を航行していいのかとの質問を受け、「認められない」と回答した。海委会海巡署も同日、2015年に交通部が許可した貨客船の禁止・制限水域航行を認めると公告したが、浚渫船には適用されず、不法に進入した場合、取り締まりの対象となると説明した。13日付中国時報が報じた。

/date/2024/03/13/17chen_chiu_2.jpg陸委会の邱・主任委員は、許可した中国の客船と貨物船は、金門の禁止・制限水域内に位置する離島、烈嶼(小金門)と大膽島の間を経由する劉五店航道を航行することができると説明した(12日=中央社)

 また大陸委員会(陸委会)の邱太三・主任委員は同日、2月14日に金門県の禁止・制限水域内で漁を行っていた中国の漁船が、海巡署の取り締まりから逃れる際に転覆し、中国人船員2人が死亡した事故について、後続処理を中台双方の赤十字社など民間団体による協議に委ねてはとの提案を受け、「選択肢の一つだ」と回答した。

 国民党の夏立言・副主席はきょう13日午前に出演したラジオ番組で、午後に中国へ向かうと表明した。夏・副主席は2月末にも金門での事件を巡り中台間の緊張が高まる中で訪中し、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の宋濤・主任と会談していた。

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