《台湾有事》米トランプ前大統領、台湾侵攻なら北京を爆撃／台湾

　米ワシントン・ポストの現地時間28日報道によると、今年11月に行われる米国の大統領選挙で共和党の候補指名が確定したトランプ前大統領は、ロシアがウクライナに侵攻したり、中国が台湾に侵攻したりすれば、自分ならモスクワや北京を爆撃するなどと発言した。これに対し中国国防部の呉謙・報道官は30日、「報道が事実とすれば理性を失った病的な発言だ」と厳しく批判した。31日付自由時報が報じた。

/date/2024/05/31/17lin_2.jpg 林・外交部長は、金銭外交でなく、価値外交を推進すると語った（30日＝中央社）

　台湾の林佳龍・外交部長は30日、立法院外交および国防委員会で報告を行い、中国は必ず台湾の友好国のさらなる取り込みを図るとの見方を示した。最悪の事態を想定して最良の努力を重ね、永続的な交流を追求すると述べた。一方、友好国周辺などに台湾と緊密な関係を築きたいと考えている国家があると指摘。金銭外交ではなく、価値を重視する外交路線を維持すると強調した。

　中国の国務院台湾事務弁公室（国台弁）の朱鳳蓮・報道官は29日、中国軍が23〜24日に台湾周辺で軍事演習を実施したことについて、台湾の頼清徳・総統が20日の就任演説で台湾独立（台独）を企てる挑発を行ったことに対する制裁であり、台独を支持する外部勢力に対する警告だと説明した。「二国論」の主張や台湾問題の国際化を図り、台独を企てる試みを容認することはないと語った。

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