ニュース 政治 作成日:2024年6月5日_記事番号:T00115723
台湾有事国防部は5日、4日(5日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ26機、中国艦艇を10隻を確認し、うち軍機19機が台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線を越え、北部や南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。4日午前8時20分以降、中国軍の戦闘機「殲16(J16)」など軍機23機が台湾周辺の空域で活動し、うち軍機16機が台湾海峡の中間線を越えて防空識別圏に侵入し、中国の艦艇と合同でパトロール(哨戒、共同戦闘準備哨戒)を行った。
4日の中国軍機の飛行経路。最も近いところで、台湾本島の最南端、鵝鑾鼻(屏東県恒春鎮)から40カイリの距離まで接近した(国防部リリースより)
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年、確認した中国軍機は累計1730機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計779機となった。
台湾の防空識別圏(ADIZ)に関する情報を提供する民間のフェイスブック「TAIWAN ADIZ」によると、4日午後5時20分ごろ、宜蘭県頭城鎮の烏石鼻沖31カイリ(57キロメートル)の海域で、中国の054A型フリゲート艦「黄岡」と「揚州」が南に向かって航行したのを確認した。一時、24カイリまで接近し、海巡署が警告のアナウンスを流した。
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