ニュース 政治 作成日:2024年6月17日_記事番号:T00115903
台湾有事頼清徳・総統は16日、中華民国建国の父と呼ばれる孫文が1924年に中国に建校した陸軍軍官学校、黄埔軍官学校の開校100年を記念する式典に出席し、「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」と改めて発言した。頼・総統は5月20日の就任演説で同様の発言を行い、中国の強い反発を呼んだ。17日付聯合報などが報じた。
頼・総統(前中)は、中華民国の生存と発展のために戦い、台湾本島や離島の人々の安全のために戦う者こそが真の軍人だと、軍人を鼓舞した(16日=中央社)
頼・総統は、台湾海峡の現状を破壊し、中華民国を滅ぼすことを民族の偉大な復興と考える中国に向き合うことが最大の挑戦で、勇敢に台湾の防衛を担い、台湾海峡の平和と安定を守ることが最高の使命だと強調し、「投降主義」は受け入れられないと語った。
馬英九・元総統は2020年、中国は台湾侵攻に当たり「初戦で終戦」戦略を取ると指摘し、仮に戦争が発生すれば短時間で戦闘を終結させ、台湾は米国の応援を待つ時間もないとの見方を示した。頼・総統は今回、これを投降主義と批判した形だ。
馬・元総統の事務所は、頼・総統の発言は戦争を追い求めるもので、人々が必要とするのは戦争を回避する総統だと批判した。
英フィナンシャル・タイムズ(FT)は16日、中国の習近平・国家主席は昨年4月、北京を訪問した欧州委員会のフォンデアライエン委員長に対し、米国が自身を刺激し、台湾を攻撃させようと仕向けているが、その手には乗らないと語ったと報じた。
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