ニュース 政治 作成日:2024年12月10日_記事番号:T00119074
台湾有事国防部は10日、9日(10日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ47機、中国艦艇12隻、公務船9隻を確認し、うち軍機16機が台湾海峡の中間線を越え、南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。頼清徳・総統の双十節(建国記念日、10月10日)式典の演説に反発し、中国軍が大規模軍事演習を実施した10月14日の中国軍機153機以来で最多だった。
頼・総統は6日夜、米ハワイ、グアムに立ち寄った初外遊から帰台した。国防部によると、中国は9~11日、浙江省と福建省の東の空域7カ所に「空域保留区」(特定の活動や目的向けに確保された空域。進入には許可が必要)を設定している。軍事演習の準備とみられている。
ロイターが9日、台湾の安全保障関係者の話を基に伝えた報道によると、中国軍は台湾周辺や南シナ海、東シナ海に船舶90隻近くを展開しており、うち3分の2は海軍とされる。頼・総統の5月20日の就任直後に実施された軍事演習「聯合利剣-2024A」、双十節式典の演説直後に実施された軍事演習「聯合利剣-2024B」を上回る規模だ。
9日の中国軍機の飛行経路。破線は24カイリ(約44キロメートル、接続水域)、実線は12カイリ(領海に相当)の海域を示す(国防部リリースより)
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年、確認した中国軍機は累計4853機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2938機となった。23年は中国軍機4714機を確認し、うち1703機が中間線などを越えた。
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