ニュース 政治 作成日:2024年12月16日_記事番号:T00119153
台湾有事台北市と上海市の都市間フォーラム(上海台北シティーフォーラム、通称「双城論壇」)があす17日に台北市で開催されるのを前に、台北市政府は12日夜、中国の上海市人民政府台湾事務弁公室(上海台弁)の金梅・主任や王立新・副主任、メディア関係者ら11人の訪台を認めないと、大陸委員会(陸委会)から通知を受け取った。双城論壇は2010年から両市が毎年持ち回りで開催しており、一部参加者の訪台が認められなかったのは初めてだ。陸委会は13日、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)が6月に発表した死刑を含む「頑迷な台湾独立(台独)分子」に対する処罰指針が両岸(中台)の正常な交流を妨げているため、対台湾政策関係者の審査を厳格化していると説明した。16日付聯合報などが報じた。
蒋・台北市長は、両岸(中台)関係が緊張すればするほど、交流が必要との認識だ(13日=中央社)
陸委会は、国台弁の「頑迷な台湾独立(台独)分子」の処罰指針は両岸(中台)の交流を妨げているほか、中国を訪問する台湾人の身の安全が脅かされており、政府として見過ごせないと説明した。中国が台湾への「文攻武嚇」(言論による攻撃と武力による威嚇)を強め、国際社会が台湾海峡と地域の情勢に注視する中、中国の訪問団の申請に対し、関連性や専門性、必要性に基づき総合的に判断したと説明した。
陸委会は、中国メディアが台湾に8社、12人が駐在しているため、中国からのメディア関係者の随行は、フォーラム開催と関連性が低いと説明した。
蒋万安・台北市長(国民党)は13日、昨年は上海市を訪問して歓迎を受けており、今年は上海市の訪問団102人を受け入れ、交流する予定だったが、陸委会が一部の関係者の訪台を認めず、とても遺憾だと語った。蒋・市長は、政府は民主主義のレジリエンス(強靱性)を信じ、堂々と受け入れるべきだと話した。
■数少ない公的対話
双城論壇は10年に始まり、初回のみ韓正・上海市長が訪台した。新型コロナウイルス流行時はオンライン開催になったものの、蔡英文・前総統と頼清徳・総統の民進党政権以降も継続されている、両岸(中台)の数少ない公的な対話の場だ。
台北市政府は当初、訪問団は102人と説明していたが、訪台が認められたのは91人だった。上海台弁の李驍東・副主任ら一部メンバーは13日以降に順次台湾入りした。上海市の華源・副市長率いる71人はきょう16日午後、台湾に到着する予定だ。
一行は16日午後、台北市信義区の社会住宅(公営住宅)を視察し、夜は台北円山大飯店(グランドホテル、台北市中山区)での晩餐会で歓迎を受ける。17日午前は台北晶華酒店(リージェント台北、台北市中山区)で双城論壇フォーラムを開催し、スマート医療や動物園のレッサーパンダに関する提携覚書(MOU)2件を交わす予定だ。17日午後は台北大巨蛋(台北ドーム、台北市信義区)を視察し、帰途につく。
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