ニュース 商業・サービス 作成日:2012年2月21日_記事番号:T00035539
総経理のちょっといい店今回はビジネス、観光のどちらにも便利な台北の目抜き通り、中山北路林蔭大道に面する台北老爺大酒店(ホテル・ロイヤル・タイペイ)の日本料理「中山」をご紹介します。ご案内役は同ホテルの笹谷久雄総支配人です。
笹谷総支配人と藍料理長
ホテル・ロイヤル・タイペイの2階にある日本料理の「中山」と言えば、昨年会食で利用した際の食材の良さと料理のおいしさが忘れられず、たくさんの読者の方に伝えたいとお願いしたところ、快く承諾していただけた。
2009年にリニューアルオープンした店内は、内装はモダンで透明感のある白を基調とし、高級和紙で作った壁紙や日本式の引き戸など日本風情が味わえる店内に生まれ変わった。メニューもさらに品目を充実し、日本酒や焼酎以外にワインも豊富に取りそろえている。
台湾で暮らしていると、台湾人の口に合うようアレンジされた「日式料理」ではなく、正統派の日本料理を食べたくなるが、どうしても値段が高いのが難点。そんな日本人の悩みを知っている笹谷さんは「美味しい料理を、良心的な値段で食べてもらいたい」という思いがある。
一般的に和食は3割がコストとされているが、あえてそれにこだわらず、コストが高くても調味料は日本から取り寄せ、新鮮な食材と近海で獲れた魚介類をふんだんに用いた本格的な料理を提供する。
「精巧・優雅・まごころ」
「お客様に感動を与える料理はまごごろを込めて料理すること」と話す藍料理長は、丁寧に時間をかけて一品一品を仕上げる。従業員はいずれも厳しい専門的教育を受けており、細やかなサービスとなって表れている。
今回注文したのは藍料理長のお任せ新春コース(2,500元)。コースは前菜からデザートまで全9品目でボリュームがある。(前菜の盛り合わせ七種、旬の鮮魚五種、蚫と冬大根の煮物、車海老京都湯葉の天ぷら、赤睦カラスミ焼き カマス西京焼き、和牛 田楽朴葉焼き生野菜付き、上選握り寿司三貫、海鮮土瓶蒸し、季節のフルーツ 柚香おしるこ)。以下、それぞれ紹介していこう。
前菜の盛り合わせ七種
7種はトコブシ・カラスミ・ししゃも・アンコウの肝・かまぼこ・えび・栗。梅酒と一緒にさっぱりいただく。
旬の鮮魚五種
5種は鯛・鰆(さわら)・イカ・えび・鮪の赤身。イカは透き通ったその身をぷりぷりと輝かせている。新鮮なものほどたまらない甘さを醸し出す。抜群の甘さと食感に感動。立体感のある盛りつけと氷で出来た器も見た目的にも涼しげで気持ちが良い。
鮑と冬大根の煮物
大きな鮑も大根も味がよく染み込んでいて柔らかさも絶妙に良い。優しく体に溶け込んでいく。日本人ならほっとする味はまさに至福のひとときだ。台湾では本物の煮物を作れる料理人はごくまれなのだそうだ。
車海老京都湯葉の天ぷら
衣のサクサク感がたまらない一品。柔らかい京都湯葉で巻いた車海老はいく層の食感が味わえる。
和牛 田楽朴葉焼き生野菜付き
朴葉の風味が和牛に染み込み、特性のみそだれの焼けた匂いが香ばしく、日本酒にもピッタリな一品だ。
上選握り寿司三貫
甘えび・鰤(ぶり)・ウニの軍艦。ウニは粒がしっかりしていて、ミョウバン独特の臭みがない。まったりとした舌にまとわりつくような甘さとコクに舌鼓を打った。「今まで食べていたウニは何だったんだ?」そう思わずにはいられない感動の味だ。
和食の魅力に触れる
大きな窓からは中山北路の街路樹が眺められ、食事がより楽しくおいしく感じられるだろう。リニューアル後は、角型テーブルとバーカウンター以外に個室を5つに増やした。あまり人目につかずに個室に入れるような造りに変えたので、お忍びで利用するお客が増え、密かに人気のある隠れ家となっている。
料理長が腕を振るった、本格的日本料理の豊かな味わいを、美しい盛り付けと巧みな器使いで堪能する。今一度、和食の魅力に触れてみませんか。
(取材・ワイズコンサルティング 佐々木緑)
台北老爺大酒店の日本料理「中山」
住所:台北市中山区中山北路二段37之1号
電話番号:02−2542−3266
営業時間:ランチ11:30〜14:00、ディナー18:00~22:00
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