ニュース 商業・サービス 作成日:2011年8月2日_記事番号:T00031607
総経理のちょっといい店日系企業の経営陣の方々にお気に入りのお店をご紹介いただき好評を呼んだ連載「味と心の贅沢 総経理のちょっといい店」を今回再スタートします。再開第1回目(通算30回目)の今回は特別編として、ワイズニュース編集長の吉川直矢が、宜蘭県礁渓の地元の人イチオシの鶏肉料理店「甕窯鶏」をご紹介します。
焼き上げること25分
宜蘭は雪山トンネルが開通してから、休日の人気観光スポットとなっている。礁溪までは台北から長距離バスに揺られること約40分。
サイクリングが趣味の吉川が、たまたま店の前を通った時に長い行列ができているのを見つけ、興味津々で入ったのがきっかけ。それ以来、サイクリングで宜蘭に訪れる際はほぼ必ず立ち寄るほどだ。「一度食べたら忘れられない味」と吉川は語る。
店名にもなっている「甕窯鶏」は、釜で鶏肉を焼き上げる料理を意味する。オーナーが祖母から伝授された古くからの手法で、普通のものに比べて火が通りやすい、特許も取得した自慢の釜を使って、短時間で皮はパリパリ、中はジューシーに旨味を閉じ込めた鶏肉を焼き上げる。
丸々とした一羽が大皿に
甕窯鶏(600元)
今回注文したのは看板メニューの「甕窯鶏」と地元の特産ネギの「三星炒葱」。鶏は地元宜蘭産だ。丸々一羽を一度釜の中に入れて火を通す。そして独自の調味料で味付けをして、もう一度釜の中へ。焼き上がった鶏は釜から出されるとすぐに運ばれてくる。
直径60センチメートルほどの大皿に乗って出てくる鶏はなかなか迫力がある。軍手をはめて豪快に一口サイズに裂いていく。特製ダレと隠し味の松の実の香りが食欲をそそる。口に放るとジューシーな肉汁がこぼれ出る、柔らかな食感だ。味がしっかり付いており、レモンを搾って酸味を効かせると絶妙な味になる。
軍手にご注目
三星ネギはこれも地元の特産品で、何といっても新鮮。シャキシャキとしていて甘みがあり鶏肉と合う。ご飯と台湾ビールを何杯でもおかわりしたくなる。
甕窯鶏を訪れたのは月曜日の夜だったが家族連れや仕事帰りに寄った人々で満席で、人気の高さを感じた。台北からは一見遠そうだが、店が長距離バスの停留所のすぐ近くなので、平日の夜でも案外簡単に行って戻ってこれる。ちょっと小旅行気分で足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
三星炒葱(150元)
(取材/ワイズコンサルティング・佐々木緑)
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