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14年7月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2014年8月5日_記事番号:T00051922

月間5大ニュース

14年7月の5大ニュース!

【1位】高雄で大規模連続爆発事故、28人死亡(31日)

 31日午後11時57分ごろ、高雄市中心部の三多路や凱旋路一帯で地下の石化原料の輸送管の爆発が相次ぎ、市民や消防局員など28人が死亡、305人が重軽傷を負った。爆発の炎がビルの10階以上に達したり、自動車が3階建ての建物の屋上まで飛ばされるなど非常に勢いが強く、三多路や凱旋路では道路に塹壕(ざんごう)のような長い縦穴が生じた。

 高雄市当局は事故原因について、石化大手の李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)が基礎石化原料のプロピレンを輸送管を通じて輸送業者から受領する作業を行っていた際に漏えいし、同物質は可燃性が極めて高いため爆発につながったと指摘。輸送管の圧力低下を感知しながら作業を続行させたLCYに責任があるとの見方を示した。

 事故を受けて危険な化学物質が人口の密集する大都市の地下を行き来している実態が明らかになり、政府は高雄市を手始めに台湾全土の地下輸送管の全面点検に乗り出す方針を決めた。

【2位】復興機澎湖で墜落、死者48人に(23日)

 23日午後7時すぎ、高雄発の復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)機が目的地の馬公空港の滑走路1キロメートル手前で墜落、乗客・乗員計48人が死亡した。当時は台風10号(アジア名・マットゥモ)が過ぎ去った直後で、着陸条件は満たしていたとされるが、強い雨風などが影響したとみられている。現在、飛航安全調査委員会(飛安会、ASC)が事故機から回収したブラックボックスの解析を進めている。

 台湾では、悪天候による欠航、出発地への引き返しなどに乗客が不満を表明することが多いため、航空会社は悪天候でもあえて離着陸を強行するケースが珍しくないとされる。事故を受け復興航空は台風通過後の台湾域内線の離着陸基準の厳格化を発表し、安全性により重視する姿勢をアピールした。

【3位】台中BRT始動、市長選視野に見切り発車(27日)

 台中市で27日、バス高速輸送システム(BRT)の藍線(台鉄・台中駅~静宜大学、17.2キロ)が運行を開始した。大都市では初の導入で、将来的に台中全29区を結び、都市交通システム(MRT)と合わせて同市の公共交通の利便性向上への貢献が期待されている。

 藍線は依然大部分のバス停や専用レーンが工事中で、バス停21カ所中10カ所での「見切り発車」となったが、この背景には11月の市長選で再選を目指す胡志強市長が市民に業績をアピールする狙いがあるという。

 BRTは来年8月まで1年間、運賃無料だ。現在1日当たり約3万人の利用者がある。

【4位】すき家オープン、顧客獲得で火花(3日)

 すき家(ゼンショーホールディングス)が3日、牛丼単品59台湾元から、セット89元からと、吉野家を下回る低価格で台湾市場に参入した。1号店(32席)は台北MRT(都市交通システム)古亭駅すぐそばで、周辺のサラリーパーソンや学生がターゲット。初日は待ち時間15分から1時間の行列ができた。10日の正式オープンからは24時間営業。日本と同じ味にこだわる方針で、年内にもう1店を出店し、今後5~10年で100店まで拡大する計画だ。

 一方、台湾進出27年を誇る吉野家は現在48店。台湾で日本の大手牛丼チェーンの激しい競争が繰り広げられることになりそうだ。

【5位】セブン-イレブン5千店、34年で達成(11日)

 「セブン−イレブンの日」の7月11日、5,000店目となるセブン−イレブンが高雄市内門区にオープンした。セブン−イレブンは1980年の1号店出店から消費者の細かなニーズに応えながら店舗を拡大し続け、今では台湾全土のコンビニエンスストアの約2店に1店を占め、消費者の生活と切っても切り離せない存在となっている。

 セブン−イレブンは、今年は店舗数が5,040店まで拡大し、売上高は2,800億台湾元と80年当時の1,400倍に達すると予想。今後はますます複雑化する消費者のニーズへの対応力をさらに高めていく方針だ。 

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