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14年3月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2014年4月2日_記事番号:T00049515

月間5大ニュース

14年3月の5大ニュース!

【1位】学生が立法院占拠、中台サービス貿易協定に反対

 海峡両岸経済協力枠組み協定(ECFA)の後続協定である、サービス貿易協定の立法院委員会での国民党による審議強行突破に不満を抱いた学生ら数百人が立法院に押し入り、2週間たった今も占拠が続いている。

 当初審議のやり直しを求めていた学生は、その後協定撤回や、協定を監督する機能の立法化を審議に優先させるよう主張をエスカレートさせ、馬英九総統が対話を拒否した23日夜には行政院も占拠。この際、政権側が暴力的な排除を行ったことから強い非難を浴びた。30日には台北市中心部で数十万人もの大群衆を集めてデモを行い、馬政権に圧力をかけた。

 馬政権は監督機能の立法化など学生の主張の一部を受け入れ、国民党は騒動を引き起こしたことを謝罪した上で委員会から審議をやり直すと表明した。ただ、協定自体の撤回は拒否する立場で、政権側と学生のにらみ合いが依然続いている。

【2位】振替休日で休日増へ、個人消費を刺激

 振り替え休日制度の導入が確定的となり、来年なら春節(旧正月)の6連休以外に3日以上の連休が5回生まれ、年間休日日数は115日(現行制度の場合109日)と先進国水準になる見通しだ。

 内政部は17日、祝祭日の休日が土、日曜日と重なった場合、前後に振り替え休日を設けることで関連官庁や商工団体と合意した。今後、記念日・祝祭日実施条例の改正を進める。

 対象は行政機関で働く公務員だが、政府カレンダーに倣う民間企業も多く、サラリーパーソンの休日増が見込まれる。休日のショッピングの他、2泊3日で台湾域内旅行に行きやすくなるため、旅行会社、ホテルや商店など観光業界は歓迎ムードだ。一方、春節を9連休で固定する案は、企業のコスト増と、海外旅行が増えても内需に貢献しないとの意見から見送られる方向だ。

【3位】鼎王集団で不当表示発覚、2割引でおわび

 人気の「鼎王麻辣鍋」などを展開する外食チェーン、鼎王集団の「塩選軽塩風焼肉」で5日、高級食材を使用し自社工場で製造などとうたっていた「塩のダイアモンド」で、そもそも工場が存在しないなどの不当表示が発覚した。「鼎王麻辣鍋」もこれに先立ち市販のスープのもとの使用が不当表示として摘発されており、同社に対する消費者のイメージに傷が付いた。相次ぐ問題発覚で、鼎王グループへの罰金は計380万台湾元に上った。

 昨年続いた食品の不当表示事件とは異なり、人体に有害な成分は使われていなかったものの、同社は不当表示を認めて、5月7日まで2割引(サービス料別)や過去1年間の利用明細提示で特定商品を無料とするなど、消費者へのおわびの意を示した。

【4位】日本製チョコ「ブラックサンダー」、大人気に

 日本の菓子メーカー、有楽製菓(本社・東京都小平市、河合伴治社長)の、チョコレート菓子「ブラックサンダー(中国語名・黒雷神)」が台湾で一大ブームを巻き起こした。独占契約を結ぶセブン-イレブンなどでは発売と同時に売り切れる人気ぶりだ。

 有楽製菓はインターネット上で取り上げられたことで台湾での人気に火が付いたと説明。春節(旧正月)休暇も重なり訪日台湾人が大量に購入しているという。姉妹品の「ビッグサンダー(大雷神)」は現在供給不足で販売を休止している。なお、同社の「ブラックサンダーアイスクリーム」は3月末から25万個セブン-イレブンより販売を開始。再び人気を博しそうだ。

【5位】GAP1号店開業、低価格カジュアル市場の競争激化

 米カジュアル衣料大手のGAP(ギャップ)の台湾1号店が8日、台北市信義区のショッピングモール「ATT 4 FUN」にオープンし、低価格カジュアルファッション市場でユニクロやZARA(ザラ)との競争が激化するとして注目を集めた。1号店は割引セールがなく静かな滑り出しだったが、21日に統一阪急百貨台北店(台北市信義区)にオープンした2号店は、2割引セールの実施で初日は約7,000人が来店。向かいのユニクロも5割引セールなどで迎え撃った。3号店は板橋大遠百(メガシティー、新北市板橋区)でオープンが計画されている。 

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