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14年1月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2014年2月7日_記事番号:T00048473

月間5大ニュース

14年1月の5大ニュース!

【1位】ETC全面導入、誤課金多発で大混乱

 世界初をうたう高速道路の自動料金収受システム(ETC)全面導入は2日の料金徴収開始早々、1週間で121件の重複課金事故が発生し、ドライバーの不満が強まった。葉匡時交通部長は10日、改善がなければ遠通電収(FETC)との運営業務委託契約を打ち切ると激怒。交通部台湾区国道高速公路局(高公局)は21日、FETCによる誤課金の倍額返還を発表し、2月1日からは契約見直しも視野に罰金制の3カ月間の観察措置を開始した。渋滞緩和どころか、世間を騒がせるお粗末なスタートだ。

 ETCをめぐるトラブルは、高速道路上り・下りの同時課金、チャージしても残高に反映しないなどの他、一般道の通行車両に課金するケースまであった。車両検知ステッカー「eTag(イータグ)」返却運動が盛り上がる中、FETCの親会社、遠東集団(ファーイースタン・グループ)の徐旭東董事長が13日、「不満なら返却すればいい」と発言し批判が殺到。台北市で25日、600人を集める抗議デモに発展した。

【2位】鴻海元幹部の収賄容疑、郭董事長が謝罪

 鴻海科技集団(フォックスコン)の最大の調達部門、SMT(表面実装技術)技術委員会の元幹部ら3人が、調達先から総額1億台湾元以上のリベートを得ていたとして、22日までに証券取引法の特別背任容疑で台北地方法院検察署(地検)より拘束された。容疑者には郭台銘(テリー・ゴウ)董事長の右腕と称された廖万成容疑者も含まれ、厳格な管理で有名な同社の信用を大きく傷付けた。

 今回の事件は2012年9月に鴻海への告発で発覚。同社は中台当局に捜査を要請すると同時に、調達プロセスの大幅な変更などで再発防止を図っている。郭董事長は容疑者拘束を受けて26日、公の場で市民に謝罪した。

【3位】子パンダ「円仔」公開、動物園の来園者3倍増

 台北市立動物園のジャイアントパンダの子ども、「円仔」(メス)の一般公開が、生後半年に当たる1月6日に始まった。愛らしい姿が大人気となり、動物園の1月の来園者は68万8,707人と前月比、前年同月比で約3倍に増えた。春節(旧正月)連休中の2月2日には過去10年で最多の6万8,188人が入場し、パンダ館の入場整理券は午前中で早々に配布が終わった。

 円仔は木に登ったり、遊具で遊んだりと活発な様子を見せているが、うとうと眠っている時間も多く、パンダ館に入れても元気な姿を見られるかどうかは運次第のようだ。

【4位】大気汚染深刻、中国のPM2.5飛来増える

 行政院環境保護署(環保署)の統計によると、1月は台湾全土の76カ所の観測地点で、大気汚染指数(PSI)が「不良」に相当する100を超えた日数が延べ114日と、前月および前年同月比で倍増した。中国大陸からの寒気団の南下に伴い、中国大陸からの「PM10」や「PM2.5」などの粒子状物質を含んだ空気が流れ込むケースが顕著に増えており、各地でマスク姿の人が目立った。

 1月にPSIの最悪値は21日に雲林県台西観測所で記録した226だった。PSIが200を超えると「非常に不良」とされる。

【5位】大型トラックで総統府に突進、前妻とのトラブルで

 25日早朝、総統府(台北市中正区)の正面入り口に35トンの大型トラックが突っ込み、急きょ稼働した防弾ドアを大破させて止まった。総統府に車で突っ込む事件などは02年以降4回起きているが、正面入口に侵入した点で、最も衝撃的なものとなった。警備関係者などにけが人はなかったが、総統府は今後米ホワイトハウスをモデルに、油圧式の侵入阻止用鋼板を設置することを検討する方針を示した。

 トラックの運転手、張徳正容疑者は、前妻との裁判トラブルに敗れて気持ちがむしゃくしゃしており、死ぬことも考えていたと供述した。トラックが現れてから正面入口に突っ込むまではわずか5秒で、防弾ドアを稼働させた警備担当の新人憲兵には褒章休暇が与えられた。 

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