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13年10大ニュース!(5〜6位)


ニュース その他分野 作成日:2013年12月27日_記事番号:T00047867

月間5大ニュース

13年10大ニュース!(5〜6位)

【5位】人民元預金が解禁、残高1千億元突破

 外国為替取扱指定銀行(DBU)の人民元定期預金が2月6日に解禁され、台湾の金融機関で人民元での預金が可能となった。台湾元定期預金を上回る3%以上の高利回りや、人民元高への期待感を背景に大量の資金が集まり、11月末時点で預金残高が1,172億8,500万人民元と1,000億人民元の大台を突破。また、企業や一般市民が台湾で利率の低い台湾元を調達し、人民元で預金するケースも増えており、開始から1年足らずで資産運用先の一つとして定着した。


人民元預金の広告。各金融機関とも顧客獲得に向けてしのぎを削っている(YSN撮影)

 金融機関各社は人民元定期サービス開始に当たり、最高3.5%(3カ月)の優待利回りを設定して顧客獲得を図ったことが奏功し、解禁初日だけで10億人民元以上の資金が集まった。その後、預金残高の伸び幅は縮小したものの、9月、金融機関が中央銀行の要請に応じて人民元預金の金利を3%近くに引き上げたことに加え、人民元の高騰から資金が集中し、11月に預金残高1,000億人民元を超えた。

【6位】漁船銃撃事件、フィリピンと関係緊張

 5月9日、フィリピン北部バリンタン海峡で、操業中の台湾漁船「広大興28号」が比沿岸警備隊の船舶に銃撃され、船長の父で船員の洪石成さん(65歳)が死亡した。この事件では比側が当初、船員の死亡は偶発的なものとして謝罪も拒否したため、台比間で深刻な外交摩擦が起きた。

 比側はバシリオ駐台代表が洪家の遺族に「遺憾とお詫び」を表明したものの、台湾側は正式な謝罪ではないとして、台湾政府と遺族への謝罪、実行犯の処分、さらに損害賠償を要求。これに対する比側の姿勢が誠意に欠けるとして、▽労働者の受け入れ中断▽駐比代表の召喚▽比への渡航中止を求める「紅色警報」発令▽高官交流の中止▽比側による経済交流の中断▽海軍軍艦のバシー海峡での演習──など計11項目の制裁措置を相次いで実施した。比側の対応が当初明確でなかったのは、13日が中間選挙の投票日に当たった背景もある。

 比側の誠意不足を糾弾する世論が巻き起こり、一部ではフィリピン人労働者に対する暴行事件も伝えられた。

 台湾の強い姿勢に比側が譲歩、事件に対して台比双方が捜査を行うことで合意が成され、8月7日に双方が沿岸警備隊の指揮官ら8人を殺人罪で起訴した。翌8日に比の対台湾窓口機関、マニラ経済文化弁事処(MECO)のアマデオ・ペレス理事長が訪台、アキノ大統領を代表して遺族に謝罪、これを受けて外交部は11項目の制裁措置の解除を発表して事件に幕が下ろされた。 

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