ニュース その他分野 作成日:2013年10月4日_記事番号:T00046229
月間5大ニュース【1位】王金平立法院長の粛清失敗、馬総統の声望低下
王金平立法院長の政界追放を画策した馬英九総統による政治闘争が失敗し、馬総統は元々低かった声望をさらに低下させた。
国民党は11日、王院長が民進党の柯建銘立法委員(民進党)の背任事件で上訴を断念するよう検察幹部に圧力をかけたとして党籍剥奪処分を決定した。王院長は比例代表での当選のため、党籍剥奪は政界追放を意味する。盗聴を含め違法との議論が起きた検察の捜査に基づいたもので、逮捕・起訴もされていないのに性急に党籍剥奪が決まったことは、馬総統がかねてから関係不和にある王院長の粛清を狙ったものと受け止められた。しかし、台北地方法院は13日、党員としての権利を引き続き行使することを求めた王院長の仮処分申請を認定。これに対する国民党の抗告も却下され、王院長は当面立法委員と立法院長の地位を守れることになり、追放劇は失敗に終わった。
馬総統には司法介入が疑われる強引な手法に批判が集まり、29日には台北市で退陣を求める数千人規模のデモが行われた。
【2位】「警察国家に逆戻り」、盗聴捜査に批判殺到
馬総統が王立法院長粛清を狙って発動した政争は、最高法院検察署(高検署)特別偵査組が柯建銘立法委員(民進党)を盗聴し、その内容を黄世銘検察総長が馬総統に伝えたことが発端だった。盗聴は人権侵害に当たり、また、検察が捜査終了前に内容を漏えいしたことは違法との批判が出る中、特別偵査組が4カ月にわたって立法院の代表電話を盗聴していた疑惑が野党・民進党の指摘で明らかになり、「まるで戒厳令下の警察国家だ」との批判が渦巻いた。
与野党の立法委員やメディアからは黄検察総長の辞任や特別偵査組の廃止を求める声が相次ぎ、30日には立法院司法委員会が特別偵査組に対し、盗聴捜査の即時停止を求める決議を行った。
【3位】巨大アヒル大人気、見学者140万人に(19日)
高雄港の駁二芸術特区(高雄市塩テイ区、テイは土へんに呈)光栄埠頭(ふとう)で19日、巨大アヒルのオブジェクト「ラバーダック」の展示が始まった。初日は20万人、9月末時点で延べ140万人が見学に訪れる盛況ぶりだ。高雄市のホテル客室稼働率を押し上げる効果を生んでいる他、関連商品が人気を呼んでおり、台湾全土がアヒルフィーバーで沸いている。高雄での展示期間は10月20日までで、10月26日~11月10日には桃園、12月~来年1月には基隆に場所を移す予定だ。
【4位】復興航空、成田に初就航(26日)
復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)が26日、桃園~成田に就航した。同社は2011年11月の日台間オープンスカイ協定(航空自由化)締結後、中華航空(チャイナエアライン)、長栄航空(エバー航空)以外の台湾の航空会社として初めて関西(大阪)、新千歳(札幌)、那覇などに乗り入れ、9都市目で初めて首都圏就航を果たした。
初日は満席となったが、桃園~成田は日本航空(JAL)やエアアジア・ジャパンなど大手や格安航空会社(LCC)の計8社がひしめく人気路線だ。復興航空はスマートフォン専用アプリや悠遊カード(イージーカード)での航空券購入など、台湾同業初のサービスで利便性をアピールしている。
【5位】東京五輪決定、馬総統も祝意
2020年夏季五輪の東京開催が7日(現地時間)決定し、台湾メディアも大々的に報じた。台湾の対日窓口機関、亜東関係協会の李嘉進会長は即日、猪瀬直樹東京都知事や大橋光夫交流協会会長宛に祝電を送った。馬英九総統も17日、日台関係強化を目的とした超党派議員連盟「日華議員懇談会」と会見した際、祝意を示した。馬総統は台湾経済への波及効果を期待すると語ったものの、恩恵はスポーツ関連や施設建設に必要なセメントなどの一部メーカーに限定されるとみられている。
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