ニュース その他分野 作成日:2013年11月5日_記事番号:T00046794
月間5大ニュース【1位】食用油で不正標示相次ぐ、大手ブランド信用失墜
食用油大手の大統長基食品廠やごま油最大手の富味郷食品が「純度100%」をうたって販売していたほとんどの商品で、安価な綿実油や香料の混合、禁止着色料の添加が発覚した。衛生福利部は26日、消費者への影響は深刻だとして、両社の所在自治体にそれぞれ18億5,000万台湾元、4億6,000万元の罰金を科すことを勧告した。食品メーカーに対する罰金としては歴代1位、2位の金額となる。
その後行われた調査で、大手・頂新集団傘下の味全食品工業も大統の油を使用していたことが発覚した。同社は「自社ブランドの食用油は安全」とする誓約書を発表していたが、経営陣は大統製品の使用を知っていたとみられ、消費者を意図的に欺いたとして強い批判を浴びている。
また、大統は一部製品で食の安全性を認証する「GMP認証」を取得していたため、制度自体の信頼性も疑問視された。政府は11月よりコメやしょうゆなど、必需食料品を対象に検査と取り締まりを強化した。
【2位】『半澤直樹』放送、台灣でも社会現象に
日本で最高視聴率40%を記録し、大ブームとなった連続ドラマ『半沢直樹』が台湾でも放送され、主人公・半澤直樹の名ゼリフ「倍返しだ(中国語・加倍奉還)」が、新聞やニュース、広告でも多用された。また、大手経済誌「今周刊」、「天下雑誌」などもこぞって特集を組むなど日本同様、社会現象となった。
『半沢直樹』は日本番組の専門チャンネル、緯来日本台が7~18日(平日夜10~12時)に放送した。日本での人気が放送前から話題となり、初回の平均視聴率は0.94%とチャンネルの多い台湾では高視聴率をマーク。台湾でも会社組織の理不尽さや上司との関係に悩むサラリーパーソンの心をつかんだようだ。最終回は同局が放送した日本ドラマとしては過去最高の同2.0%で幕を閉じた。台湾全土で70万人が見た計算だ。
【3位】「夢の懸け橋」松山チャーター便、日台交流に一役
日台の同じ地名にちなみ、台北松山空港~松山空港(愛媛県)の間を11、14日、チャーター便が両日1往復した。日台は近年、地方都市同士の交流が盛んだが、同名空港間の航空便運航は世界初。長年の働き掛けを実現させた中村時広・愛媛県知事、野志克仁・松山市長など一行が同便で訪台し交流を深めた。
訪問団は13日、両市の友好の証として8月に台北市政府に贈呈した「松山・道後温泉幸福(しあわせ)からくり時計」開幕式に出席した。続いて、JR四国松山駅と台湾鉄路(台鉄)松山駅の友好駅協定調印式に挑んだ。
台北市と松山市は2009年から友好交流を重ねている。東日本大震災発生時には松山慈祐宮(台北市松山区の廟)が中心となり多額の義援金が松山市経由で被災地に送られた。
【4位】値上げ続々、電気・高鉄など生活直撃
1日の電気料金平均8.49%引き上げに続き、8日に台湾高速鉄路(高鉄)が開通以来初の運賃値上げ(最大9.6%)を実施するなど、10月は市民の暮らしを直撃する値上げが相次いだ。
原材料価格上昇を理由に、義美食品(I-Meiフーズ)をはじめ大手食品メーカーや「欣葉日本料理」など有名レストランなどが続々と値上げを発表。ただ、経済部が物価の全面上昇はないと判断したように、悪質な便乗値上げは起きなかったようだ。
【5位】馬総統、靴投げ抗議相次ぎ露出減らす
景気浮揚で実績を挙げられない一方で、中国傾斜の姿勢をさらに強める馬英九総統は19日、20日と基隆市や台北市でイベントに出席したが、2日連続で会場で靴を投げ付けられる抗議に見舞われた。
相次ぐ抗議に、馬総統の行事参加の回数を減らすことを総統府が検討していると報じられた。野党の立法委員によると、台湾全土の警察局が最近1カ月間に馬総統を守るために作製した大型防止ネットは149枚にも上った。馬総統は2008年の就任以来、9回も靴投げ抗議に見舞われており、世界の現職の最高指導者でも最も多いとされる。
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