ニュース その他分野 作成日:2013年12月27日_記事番号:T00047866
月間5大ニュース【7位】王立法院長の追放失敗、馬総統の声望低下
馬英九総統(国民党主席)が9月、立法委員の背任事件をめぐる検察幹部に対する圧力疑惑を盾に、王金平立法院長(同党副主席)の政界追放を画策したものの失敗に終わり、馬総統はもともと低かった声望が一層低下した。
馬総統は統一地方選での結果が悪ければ、一気にレームダック化が進むとみられる(中央社)
国民党考紀委員会は王立法院長の疑惑を受けて9月11日に党籍剥奪処分を決定。王立法院長は比例代表の選出で、党籍剥奪によって立法委員の資格を失うため、政界から排除されることを意味していた。馬総統と王立法院長は長年関係が悪く、王院長は中台サービス貿易協定など重要法案で野党との協調を重視し、馬政権に協力的でないと判断されたため追放が図られたようだ。
これに対し王立法院長は法廷闘争に打って出て、党籍確認を求める仮処分が13日、台北地方法院に認められた。国民党は抗告したもの高裁に却下され、10月には最高法院への再抗告も断念。政争は王氏が勝利を収めた形となった。その後両者は双十節(辛亥革命記念日)式典や11月の党大会で和解を演じたが、関係修復のめどは立っていないとする見方が一般的だ。
馬総統は長年の功労のある最高幹部に対し、逮捕・起訴もされていない段階で性急に追放を図ろうとしたことが世論の強烈な批判を浴び、支持率が10%台前半にまで落ちた。政争後は一般市民の前に姿を見せる機会も減った。来年末には統一地方選挙が控えており、国民党への悪影響も指摘されている。
【8位】ラバーダック、大ブームに
巨大アヒルのオブジェクト「ラバーダック」の展示が9月より高雄港、桃園県後湖トウ(ため池、トウは土へんに唐)、基隆港の3カ所で行われ、高雄では32日間で390万人、桃園では16日間で240万人の見物客を集める大人気となった。展示会場周辺のホテルやレストランは満杯、アヒルのぬいぐるみは売り切れるほどの人気を呼び、高雄と桃園の2カ所で計23億台湾元の経済効果を生んだと推測されている。
基隆港での展示は来年の2月8日までだ(中央社)
高雄市では、レストランでアヒルをかたどったカレーライスが人気となったり、百貨店が発光ダイオード(LED)照明を使ったアヒルの壁面イルミネーションを演出するなどブームに沸いた。
桃園県ではラバーダックが破裂して一時公開中止となる事故が起き、高雄市で展示されていたラバーダックが代わりにやってきたものの、突然しぼみ始めるなどアクシデントが相次いだ。
12月21日からは基隆港でも展示が始まったが、初日の人出が8万人と当初予想の30万人を大きく下回り、ブームが下火になってきた感がある。また、オランダ人の設計者、フロレンタイン・ホフマン氏が、関連グッズの商標権をめぐり主催者側と批判し合うなど、「人々に癒しを与える」コンセプトとは異なった残念な展開も起きている。
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