ニュース その他分野 作成日:2014年1月6日_記事番号:T00047913
月間5大ニュース【1位】ASEが違法排水で操業停止、工場長ら5人起訴
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)は高雄K7工場バンピング工程が20日、行政側による検査時に水道水で希釈した廃水を取水させようとした上、廃水が有害物質ニッケルなどの基準値を超えたなどとして高雄市環境保護局より操業停止命令を下された。今年1月3日には、ニッケルなどを含む廃水5,194トンを付近の河川、後勁渓に排水したとして、高雄地方法院検察署が刑法違反などの疑いで蘇炳碩K7工場長ら5人を、廃棄物清理法違反の疑いで同社を起訴した。一方、張虔生董事長、林顕堂副総経理は事前に知らなかったと認定され不起訴になった。会社ぐるみが疑われ、半導体業界や台湾の経済成長を揺るがすと懸念された国際的大企業の事件に一段落が着いた格好だ。
同社は12月23日に改善計画を提出し、高雄市、経済部ともに協力する意向を示しており、最短で2~3カ月以内に操業を再開できる見通しだ。ただし、行政罰の罰金引き上げ検討、後勁渓の周辺工場の全面検査など、政府が管理を厳格化する契機ともなった。
【2位】高速道路の全面ETC化、スタート
中山高速公路(国道1号)やフォルモサ高速公路(国道3号)など、台湾全土の主要高速道路で30日、通行料金の自動料金収受システム(ETC)が世界で初めて全面導入された。これにより通行料金が走行距離に応じて計算されるようになり、当初3日間の無料期間の後、1月2日より実際に課金が始まった。料金は最初の20キロメートルまでは無料で、その後200キロまでは1キロ当たり1.2台湾元、200キロ以上は同0.9元。
全面ETC化により料金所が撤廃されたため、料金徴収初日の2日は、これまで料金所の直前の出口でできていた渋滞がなくなる効果が見られたものの、20キロまでは無料のため利用する車が増えて通勤時間帯に混雑がよりひどくなった区間もあった。
【3位】訪台観光客800万人、新婚の日本人女性が達成
昨年の訪台観光客数は延べ802万2,099人で、交通部観光局が当初目標としていた770万人を大きく上回った。800万人目は大みそかに長栄航空(エバー航空)BR195便で新婚旅行のために訪台した日本人の表彩(おもて・あや)さん(32)だった。12月3日に結婚したばかりの表さんは「ハネムーン先に台湾を選んで正解だった。一生忘れない」と喜びを語った。
江行政院長は今年の観光客誘致目標について、延べ900万人を目指すと宣言。観光局はこれに向けて東南アジア、韓国、中東市場の開拓に注力する方針を示した。
【4位】公取がアップルに罰金命令、iPhone販売価格干渉で
公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)が25日、アップルの台湾子会社「アップル亜洲」に対し、スマートフォン「iPhone」の販売で大手通信キャリア3社の価格に干渉するなど自由競争の機会を奪ったとして、罰金2,000万元を科した。アップルが販売手法で処分を受けた世界初のケースとなった。アップルにとっては微々たる金額かもしれないが、同社の通信キャリアに対する強硬姿勢の改善を求めた点で注目された。
アップルの販売手法に対しては、欧州連合(EU)とフランス当局も調査中と報じられており、公平会の判断が影響を与える可能性がある。一方、アップルにとっては想定内で、ルールに従わずにビジネスをする方が、罰金を受けたとしてもより多くの利益を得られると考えているとの指摘もある。
【5位】基隆にラバーダック登場、新年前に破裂トラブル
高雄市、桃園市で人気を博した巨大アヒルのオブジェクト「ラバーダック」の展示が21日、基隆港でも始まった。しかし31日、好天に恵まれた結果、内部の空気が急激に膨張したとみられ破裂。元日の休みに見に来る予定だった行楽客を失望させた。ラバーダックは急きょ修繕が施され、3日から再展示された。
基隆での展示をめぐっては、設計者と基隆市の主催者側の不和が表面化したり、来場者が予想を大きく下回るなど、マイナス面ばかりが伝えられている。来場者が少ないため、主催者側はアルバイト50人の削減も決めたという。基隆での展示は2月8日までだ。
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