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13年6月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2013年7月2日_記事番号:T00044500

月間5大ニュース

13年6月の5大ニュース!

【1位】中台サービス協定調印、台湾64・中国80項目で開放

 中台は21日、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のサービス貿易協定に調印し、台湾は64項目、中国は80項目の市場開放を承諾した。政府は年内発効を期する一方、今回産業界や立法委員などの意見を聞かず独断・密室で開放分野を決定したことに、野党のみならず与党も反発。立法院で条文ごとに審査および採決をしなければ発効しないことで与野党が合意するなど、先行きは不透明だ。

 与野党が反発を強める背景には、台湾のサービス業界は自営業や小規模店舗が多く、中国資本の参入で競争力に影響が出ると懸念していることがある。ただ、中国のサービス市場は成長を続けており、競争力の高い台湾企業にとっては魅力的で、メリットが大きいとの見方もある。特に建設分野は公共工事への参入が大幅に開放され、台湾企業も第12次5カ年計画(2011〜15年)に参入できる可能性があり、期待感が高まっている。

【2位】エバー航空、スターアライアンス加盟(18日)

 長栄航空(エバー航空)は18日、世界最大の航空連合、スターアライアンスの28番目の加盟社となった。2011年9月の中華航空(チャイナエアライン)によるスカイチーム加盟に続くもので、台湾大手キャリアはかつて長く続いた国際提携網からの孤立より抜け出し、利用者の利便性が大きく高まることとなった。

 エバー航空は現在、24カ国・地域、64空港に就航しているが、今後他の加盟社がカバーする195カ国・地域、1,328空港への乗り継ぎなどが便利になる。マイレージ加算はもちろん、ビジネスクラス以上の乗客は世界100以上の空港で加盟社のVIPルームが使用できるなどの特典を得られる。

 張国煒・エバー航空董事長は、スターアライアンス加盟により年間の平均搭乗率は少なくとも2~3%上昇し、年間で少なくとも15億台湾元以上の増収が期待できると語った。

【3位】暑い6月、過去117年で最高

 今年の6月は各地で高温に見舞われ、台北の月平均気温は29.2度と、同月としては1896年以来の6月で最高となった。「真夏はこれから」と中央気象局は日差し対策や水分補給を呼び掛けた。

 台北の他、新竹、嘉義、阿里山などでも観測所設置以来の最高の平均気温を記録した。クーラーの使用が増え、台湾電力(台電)の消費電力は28日午後2時前に今年最高を更新。連日の暑さで、夏バテによる病院などでの受診者は2割増えた。

 中央気象局は、太平洋高気圧が北上し、梅雨が例年より半月早く5月中に終わったためで、6月は強い降雨も少なかったためと指摘した。

【4位】飲酒運転の基準厳格化、缶ビール2本で刑事立件

 13日から飲酒運転の取り締まり基準が厳格化された。新基準は呼気中アルコール濃度が1リットル当たり0.15ミリグラムで罰金、0.25ミリグラムに達した場合(缶ビール2本に相当)で公共危険罪の現行犯で刑事立件されるもので、飲酒運転による致死罪に問われた場合は、3年以上10年以下の有期刑(執行猶予なし)となる。

 基準厳格化は、近年飲酒運転による悲惨な死亡事故を相次いだことを受けて改正を求める世論が高まったためだ。ただ新基準施行の直後にも検問から逃走した自動車がバイクに追突、大学生の兄妹が死亡した他、国民学校(小学校)校長が道路を逆走し対向車と正面衝突するなど、飲酒運転による事故が続いており、ドライバーの意識改革が強く求められている。

【5位】元大リーガー・ラミレス、慰留のかいなく退団

 大リーグ、レッドソックスなどで通算555本のホームランを打ち、台湾プロ野球史上最高の大物助っ人として話題を振りまいたマニー・ラミレス外野手(41歳)が義大ライノズを退団し、21日に台湾を離れた。

 ラミレスの契約期間の3カ月、ライノズは54試合で約50万人と、前身の興農ブルズの4倍以上の観客を動員。7試合で勝利打点を挙げるなど打撃成績も申し分なく、球団は慰留に向けて月給を6万米ドルへと当初の2倍以上に引き上げたり、誕生日イベントを開いたりしたが残念ながら効果はなかった。ラミレスは大リーグ復帰を望んでいると伝えられている。 

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