ニュース その他分野 作成日:2013年4月3日_記事番号:T00042925
月間5大ニュース【1位】感動の日台WBC戦、友好感情深まる(8日)
野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第2次ラウンドで8日、日本と台湾が東京で対戦した。先行した台湾に日本が9回2死から追い付き、延長10回に4対3で破るという劇的な展開で、日本は底力を示した一方、台湾は歴史的勝利を逃した。
手に汗握る試合展開に加え、東日本大震災の際に台湾から寄せられた支援に感謝するプラカードなどを日本人観客たちが掲げたり、台湾の選手たちが試合後にマウンドに集まって観客にお辞儀をしたことが称賛を浴びるなど、試合は日台の多くの人々に感動を与え、双方の友好感情を深める役割を果たした。
台湾では人口の半分以上の1,200万人がテレビなどを通じて観戦したと言われ、下旬に開幕したプロ野球の人気を盛り返す効果も生んだ。
【2位】鴻海のシャープ出資期限切れ、破局観測飛び交う
鴻海精密工業によるシャープ出資が、支払い期限とされた3月26日を過ぎても実現しなかった。ただ鴻海は同日、実際の有効期限は2015年だが、3カ月以内に出資を完了させると強調した。しかし、郭台銘董事長が経営関与の意欲を隠さない一方、シャープ幹部は期限前に、出資比率など条件変更は応じないと拒否感を示しており、事実上破局したとの観測が飛び交った。
両社は1年前、鴻海グループがシャープ株を1株550円、約669億円で9.9%取得することで合意したが、1株200円を割り込んだ昨年8月に出資条件の見直し交渉が明るみに出た。資金繰りに苦しむシャープは、昨年12月にクアルコムから最大99億円(半額のみ実施済み)、今年3月にはサムスン電子から104億円(3%)の出資を取り付け、鴻海からの振り込みがなかった26日には、他の資金調達を視野に入れるとも表明している。
【3位】中華航空が高松就航、四国へ初の定期便(21日)
中華航空(チャイナエアライン)は21日、台湾と四国を結ぶ初の定期路線である台北(桃園国際空港)~高松に就航した。高松は同社にとって日本で12番目の就航地。台湾から四国へ行く際に必要だった国内線の乗り継ぎやバスでの移動がなくなり、利便性が高まるため、双方の経済交流や旅行需要の拡大に期待がかかる。
同社は日台間の運航便数が最多で、高松の週2便(木、日曜日)のほか、今後7月までに台北~静岡・富山と高雄~大阪(関空)の各路線を増便する予定で、1週間当たり125便に拡大する。
【4位】蘋果日報の「中国寄り」回避、売却計画が頓挫
香港メディア大手、壱伝媒(ネクスト・メディア)が中国信託慈善基金会の辜仲諒董事長らに台湾での印刷・テレビ事業を譲渡するとした売却計画は27日の期限までに取引が実現せず、白紙に戻った。2位株主となる予定だった蔡紹中氏の父親で、中国に近いとされるメディア大手・旺旺中時集団の蔡衍明董事長が、報道機関の寡占化に対する強い批判を前に、買収強行は困難と判断したもようだ。
これにより、蘋果日報の論調が中国寄りに変化する懸念、財閥による主要メディアの集中支配や、報道の自由の後退に対する懸念は回避された形だ。
【5位】南投で震度6、死者1人・負傷86人(27日)
27日午前10時、中部南投県を震源とするマグニチュード6.1の強い地震が発生し、日月潭で震度6、台中市と彰化県の一部で震度5を記録するなど各地で強い揺れを観測した。
地震により、南投県集集鎮で72歳の女性が倒れた壁の下敷きになって死亡したほか、中部各地で86人が負傷した。台湾で地震による死者が出たのは06年12月の恆春地震(2人)以来6年3カ月ぶり。地震の規模としても、1999年9月の台湾中部大地震以降で3番目に大きかった。
地震により、一部のDRAMメーカーの生産設備に被害が出た結果、製品の供給がさらにひっ迫すると報じられているが、産業への影響は全体としては軽微だった。
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