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13年2月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2013年3月5日_記事番号:T00042384

月間5大ニュース

13年2月の5大ニュース!

 【1位】銀行の人民元業務解禁、預金100億元突破(6日)

 金融機関による中国人民元の取り扱い業務が解禁され、6日、銀行46行が預金、融資、送金、債券発行などの業務に参入、生命保険大手4社が人民元建ての投資型保険商品を発売した。

 銀行各行は、永豊銀行(バンク・シノパック)が3カ月もの人民元定期預金の3カ月目で利率6.66%(3カ月平均では2.72%)を打ち出すなど、台湾元定期を大きく上回る金利を設定して預金獲得競争に奔走、この結果、14営業日目の3月1日には各行合計の預金残高が100億人民元を突破した。

 台湾の人民元オフショアセンター化を目指す上で、業界は取引実績の積み上げを期待しており、預金については上々の滑り出しとなった。一方、投資型保険商品は引き合いが低調なもようだ。

【2位】第4原発で民意問う、住民投票実施へ(25日)

 江宜樺行政院長は25日、建設を続行すべきかで議論が続いている台湾電力(台電)第4原子力発電所(新北市貢寮区)について、有権者の判断を仰ぐための住民投票を早ければ8月にも実施すると表明した。

 台湾では現在3基の原子力発電所が稼動中だが2025年までに順次運転を終了する予定で、政府は第4原発の建設、稼働を推進する立場だ。しかし、日本の福島第1原発事故を受けて、安全性への懸念から脱原発の声が高まっており、政府による住民投票実施提案はこれに応える形だ。しかし、台湾の住民投票は成立要件が極めて厳しいため、野党の民進党や原発反対団体などは「建設反対論の封じ込めが真の狙いだ」と反発を強めている。なお、第4原発の建設が中止になれば、電気料金は4割値上がりするという試算もある。

 江行政院長は3月1日、住民投票により第4原発の建設中止が決定した場合は、政治責任を取って辞任する考えを表明した。

【3位】江宜樺内閣発足、第4原発など難問直面(18日)

 陳冲行政院長(63歲)の健康上の理由による辞任表明で7日に内閣が総辞職し、副院長だった江宜樺氏(52歲)が率いる新内閣が18日発足した。馬英九政権の第4次内閣で、過去50年で最も若い行政院長の誕生となった。

 江行政院長は就任式で「豊かで謙虚な社会」を提唱。第4原発の賛否を問う住民投票や、年金改革問題などの難問に挑む。

 江行政院長の昇格に伴い、副院長には毛治国・前交通部長(64歲)が就任。行政院経済建設委員会(経建会)主任委員は管中閔政務委員(56歳)が兼任、経済部長には中華航空董事長の張家祝氏(62歳)が企業経営の経験を買われて入閣した。

【4位】春節の海外旅行ラッシュ、出入境者数過去最高に

 今年の春節連休期間(2月8~16日)は、入出境者数が過去最高の延べ107万6,223人に達した(内政部入出国移民署)。特に15日はUターンラッシュと重なり、1日当たりでも過去最高の延べ13万8,053人を記録した。景気底打ちによる海外旅行者の増加や、中国人訪台客が増えたことが要因とみられる。交通部観光局によると、春節の間は延べ5万5,000人の中国人観光客が訪れ、約35億台湾元(約110億円)の経済効果があった。

【5位】アン・リー監督、2度目のアカデミー監督賞受賞

 台南出身の映画監督、アン・リー(李安)氏が25日、昨年11月公開の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で、米アカデミー監督賞を受賞した。同賞の受賞は2006年の『ブロークバック・マウンテン』に続き2度目。同作品は、撮影賞、作曲賞、視覚効果賞の最多4部門を獲得した。

 受賞は台湾メディアで一斉に報じられたほか、台北101ビルに「李安讃台湾讃(アン・リー最高・台湾最高)」の文字が浮かび上がるなど台湾全土が喜びに包まれた。受賞を受けて映画館には上映に関する問い合わせが殺到。現在も上映を続けている映画館は23カ所に縮小しているが、上映回数を増やして対応する。

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