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12年10大ニュース!(4〜5位)


ニュース その他分野 作成日:2012年12月28日_記事番号:T00041288

月間5大ニュース

12年10大ニュース!(4〜5位)

 【4位】日台間の空の便、自由化で大幅拡大

 日台間の空の便が、前年11月の航空協定改訂に伴う航空自由化(オープンスカイ)の実現を受けて大幅に拡大した。台湾の航空会社による日本への定期便乗り入れは、昨年までは大都市や拠点都市が中心だったが、今年は新たに函館、釧路、帯広、旭川、富山、静岡、鹿児島の計7の地方都市が加わって従来の10都市から17都市へと拡大、利便性が大きく向上した。


復興航空は今月、札幌など北海道4路線にエアバスA330-300型機を導入し、座席数を拡大した(同社ホームページより)

 台湾の航空会社で最も積極的だったのは復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)で、6月下旬から7月上旬にかけて、桃園発で札幌、函館、釧路、帯広、旭川、関空(大阪)、那覇の計7路線に一挙に就航した。最大手の中華航空(チャイナエアライン)は3月下旬から4月にかけて、桃園発で静岡、鹿児島、富山の3路線に就航した。華信航空(マンダリン航空)は4月に台中~那覇に、長栄航空(エバー航空)は10月に桃園~函館に就航した。

 今年は格安航空会社(LCC)の定期便就航も相次ぎ、航空料金の下落に拍車をかけた。ピーチ・アビエーションは10月に関空~桃園に就航し、日本のLCCとして初めて日台間を結んだ。シンガポールのLCC、スクート航空は10月、桃園〜成田に就航し、首都圏同士を結んだ。

 日台間では来年も中華航空が3月に桃園〜高松に、エバー航空が1月に桃園〜新潟(3月30日まで)の就航を予定している。また、成田、羽田の両空港は13年夏季スケジュールで予定される年間発着枠拡大に伴いオープンスカイの対象となるため、さらなる便数拡大と料金低下が期待できる。

【5位】突如現れた新星、ジェレミー・リンに熱狂

 米プロバスケットボールリーグ、NBA初の台湾系選手、ジェレミー・リン(24歳・林書豪)の大活躍に台湾中が熱狂した。1月、ニューヨーク・ニックスでチャンスをつかむと、主力選手をけがで欠くチームを7連勝に導いてヒーローとなり、「Linsanity(リンの狂気)」と呼ばれるブームを生んだ。


遠征先で黙々とロングシュートの練習をこなすリン。活躍は日ごろの地道な努力のたまものだ(中央社)

 リンは台湾出身の両親の下、1988年にサンフランシスコで生まれた。「自分がチャイニーズであることを誇りに思う」と語っていたリンはどのようなアイデンティティを持っているのか話題になったが、父親が「林家は台湾人だ」と発言したと報じられ、台湾での人気は不動のものとなった。

 米国メディアは連日リンの活躍を取り上げ、タイム誌の表紙にまで掲載された。しかし3月に主力選手らが相次いで戦線に復帰すると、プレースタイルの違いから成績が一転低迷、4月には左ひざ半月板の亀裂で手術を受けてシーズンを終えた。

 リンは8月に2度にわたって訪台。行く先々にメディアやファンが殺到して大騒ぎとなったが、嫌な顔をせずユーモアを交えて受け答えしてさらに好感度を上げた。帰米後はヒューストン・ロケッツに移籍して、活躍を続けている。

 大手検索サイト・グーグルで、リンは「2012年世界で最も検索された人物」の、スポーツ選手部門の1位に輝いた。12年はまさにリン旋風が世界を席巻した1年だった。

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