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13年5月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2013年6月4日_記事番号:T00044003

月間5大ニュース

13年5月の5大ニュース!

【1位】禁止でんぷん騒動、食品業界の被害100億元も

 モチモチとした食感を出すために、食用としての使用が禁止されている無水マレイン酸を加えたでんぷん製品が相次いで見つかり、各県市当局によって30日までに計316トンが押収された。

 無水マレイン酸が検出された食品には、デザートの粉円(タピオカ)、芋円(イモ団子)、肉円(バーワン)、ビーフンのほか、蚵仔煎(台湾風カキ入りオムレツ)用の粉など、台湾の軽食、小吃類で使用されるものが目立った。小吃は観光地の夜市などで人気のため、交通部観光局からは今後観光客が30万人減るとの懸念が示された。また、食品業者からも加工食品の生産額が100億元減少するとの見通しが示された。

 31日には、統一企業(ユニ・プレジデント)など大手食品メーカーの製品に工業原料が混入していたことが明らかになり、食の安全に対する消費者の不信感はさらに高まった。

【2位】漁船銃撃で1人死亡、比に11項目の制裁措置

 台湾とフィリピンの経済水域が重なるバシー海峡で9日、屏東県の漁船「広大興28号」が漁の最中に比警備艇から機関銃による銃撃を受け、乗組員の洪石成さん(65)が死亡した。

 台湾政府は、銃撃は丸腰の漁船に対して過剰反応で、意図的な殺人だとして強く反発。▽労働者の受け入れ中断▽駐比代表の召喚▽比への渡航中止を求める「紅色警報」発令▽高官交流の中止▽比側による経済交流の中断▽海軍艦船のバシー海峡での演習──など計11項目の制裁措置を相次いで打ち出した。

 比側は事件に対し明確な謝罪を行わず、主権問題を理由に台湾との共同調査に難色を示すなど不誠実と受け取れる反応を見せたため、台湾世論は比側に反感を強め、一部で比労働者に対する嫌がらせも起きたもようだ。

【3位】桃園空港MRT、全線開通15年以降に再延期

 交通部は8日、台湾桃園国際機場聯外捷運系統(桃園国際空港MRT)の全線開通が、信号ケーブルの全面交換が必要になったため、早くても2015年末にずれ込むと発表した。同路線の三重〜環北(中レキ市)は今年10月の開業を目指していた。3度目の開業延期を受けて、朱旭・交通部高速鉄路工程局(高鉄局)が引責辞任した。

 高鉄局は、工事遅延は請負企業の丸紅の責任で、工事完了後に罰金を求めるとの立場だが、丸紅側は高鉄局による本線・駅舎の入札の遅れや100回以上に及ぶ設計変更が原因と反論した。

【4位】馬総統2期目1周年、不満度が過去最高の7割に

 馬英九総統は有権者の70%に「施政に不満足」と過去最悪の世論調査結果を突き付けられつつ、20日で2期目1周年を迎えた。1期目は中台間の経済規制緩和などが評価されたが、この1年はガソリン・電気料金の値上げや第4原子力発電所の建設是非問題などのほか、長引く景気低迷が市民の不満を高めた。こうした中、28日に消費拡大、台湾投資促進、起業奨励など13項目から成る景気刺激策を打ち出したが、斬新さにかける内容で、市民の所得が増えない限りは意味がないなど効果を疑問視する声が相次いだ。

【5位】台北の夜市人気低迷、馬・郝市長に批判も

 士林夜市、師大夜市など台北市の人気夜市(ナイトマーケット)の客足が落ちているようだ。士林夜市は、2011年に基河路沿いに移転して以降、屋台数が半減して活気が低下、客足が以前の5~8割に減少しているという。師大夜市は、飲食店の騒音やごみ問題に近隣住民から抗議の声が上がったことで、一部の店舗が移転、影響が出ているようだ。このほか、1980年代まで台北のランドマーク的存在だった円環夜市も、再建策が効果を挙げず人気を取り戻せていない。

 これらの夜市の人気低下に対しては、馬英九総統および郝龍斌台北市長の、最近の前後2人の台北市長の政策の失敗によるものとの批判も出ている。 

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