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14年8月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2014年9月2日_記事番号:T00052456

月間5大ニュース

14年8月の5大ニュース!

【1位】高雄市爆発事故、再発防止・対策が焦点に

 死者31人に上った高雄の大規模爆発事故は、輸送管の違法設置や、企業・市当局のずさんな管理など事故の背景が明るみになるにつれて、再発防止策や対策案が焦点となった。陳菊高雄市長は被災地域での石化輸送管の使用禁止を宣言し、20日には現場を通る輸送管を強制切断した。

 輸送管は人口密集地を通らないルートに移設すべく、海沿いと高速道路沿いの2ルートの代替案が浮上した。経済部からは石化企業を集約しての「高雄石化専用区」構想も出されたが、25日行われた江宜樺行政院長と陳市長との会談では、被災地の復旧作業や輸送管問題の解決が優先事項だとして、いったん先送りで合意した。石化専用区は、環境アセスメントや周辺住民の反対など問題も多く難航するとみられている。また、事故現場では集中豪雨が続いたことで深刻な冠水被害が発生。家屋浸水などの二次災害の他、デング熱感染者が急増して2人が死亡した。高雄市は被災地の復旧作業を急いでおり、年内完了を目指している。

【2位】張顕耀・陸委会副主委、スパイ疑惑で捜査

 対中国政策・事務の担当官庁、行政院大陸委員会(陸委会)でナンバー2の副主任委員を務めていた張顕耀氏(50)が、中国側のスパイ行為を働いていた疑いで捜査を受けた。事実であれば職務上絶対に許されない行為だけに事件の動向が注目を集めた。

 張氏は16日に辞任が公表されたが、その理由は当初は家庭の事情とされた。しかし、19日には法務部調査局が捜査に着手したことが明らかとなり、28日には検察当局が張氏の自宅の家宅捜索を行った。検察当局は張氏の側近の複数の秘書がファクスや口頭で国家機密を中国に進出する台湾企業(台商)に漏らし、それが中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)に渡っていた疑いを強めているという。張氏は9月2日時点でまだ刑事立件されておらず、疑惑の早期解明が待たれる。

【3位】柯震東が大麻使用で逮捕、人気スターの早過ぎる転落

 映画『あの頃、君を追いかけた』で一躍人気となった若手俳優の柯震東(コー・チェントン、23)が14日、滞在先の北京で大麻を使用したとして逮捕された。デビューから3年、人気スターの早過ぎる転落は社会に衝撃を与えた。柯震東は勾留期限を迎えた29日早朝に釈放され、同日午後に北京で開いた会見で「(公的人物でありながら)最低なことをしてしまった」と涙を流して謝罪。翌日台北でも謝罪会見を開き、2年前から麻薬を使用していたと認めた。

【4位】アイス・バケツ・チャレンジ、台湾上陸
 頭から氷水をかぶり、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者支援を表明する「アイス・バケツ・チャレンジ」が18日の台北市長選候補、連勝文氏と柯文哲氏による実行をきっかけに台湾で一気に広まった。同チャリティーは、氷水をかぶるか寄付、または両方をした上で、次の挑戦者3人を指名するというもの。台湾ALS協会への寄付は27日までの11日間で2,450万台湾元を超えた。

 鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は19日、20万米ドルの寄付を表明した上でソフトバンクの孫正義社長を指名して日本にもブームを広げた。一方、俳優の金城武は20日、「ALSに限らず、社会のために自発的に行動してほしい」と次の指名をせず、売名ムードに一石を投じた。

【5位】行天宮が線香廃止、伝統寺院の決断に歓迎ムード

 行天宮(台北本宮、北投分宮、三峡分宮)は26日、線香の香炉と供物台を一掃した。商売の神「関羽」などを祭る伝統ある道教寺院で年間延べ600万人が参拝するため、化学物質を含む線香の煙が健康を害するとして、神に伺いを立てた上で決断した。心を込めて手を合わせれば物品は不要と説明した。

 近隣の供え物店は路頭に迷うと悲鳴を上げたものの、空気がきれいになった、供え物の廃棄物が減ったと社会からはおおむね好評で迎えられた。一方、各地の寺院は行天宮の判断を尊重するとしつつも追随はしなかった。 

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