ニュース その他分野 作成日:2014年12月27日_記事番号:T00054665
月間5大ニュース【9位】映画『KANO』大ヒット民族融和描く名作に感動の声
日本統治時代の1931(昭和6)年に嘉義農林学校(嘉農、国立嘉義大学の前身)が甲子園で準優勝を果たすまでのストーリーを描いた映画『KANO』(馬志翔監督)が2月27日公開され、日本人、漢人、先住民(高砂族)で構成された弱小チームが人種の壁を超えて団結し、勝ち上がっていく姿に感動の声が続出した。来年1月24日からは日本全国で公開される予定で、全編の大部分が日本語であることも手伝い好反響が期待される。
『KANO』は3時間以上の長編映画だが、時間を忘れてストーリーにのめりこんでしまう。日本全国でも感動の渦が起こることを期待したい(果子電影提供)
『KANO』は台湾での興行収入が3億台湾元を超え、台湾映画として2014年度1位、歴代5位に付けている。エスニックグループの融和、多様性が実現された社会に生きる台湾人の心をずばり射た作品で、公開当初から高い評価を得ていたが、「ヤフー!奇摩」の映画紹介ページでは今でも4.8点(5点満点、4,821人評価)を維持している。
『KANO』は3月の大阪アジアン映画祭で観客賞を受賞。3月末に香港、マカオでも上映され、9月には台湾で、10月には香港で再上映された。11月には「台湾のアカデミー賞」と称される第51回金馬賞授賞式で観客賞と国際映画批評家連盟賞を受賞し、最優秀作品賞など6部門でノミネートされた。
【10位】故宮博物院展が日本初開催、来場者65万人超える
中国歴代にわたる優れた文化遺産69万6,000点を収蔵する博物館、国立故宮博物院の特別展「台北 国立故宮博物院-神品至宝-」が6~11月にかけて東京国立博物館(東博)と九州国立博物館(九博)で開催され、東京では40万2,241人、九州では15万6,070人の計65万8,311人の来場者を集めた。
至宝「肉形石」の展示は2週間限定で行われた(中央社)
開催直前には展覧会名の表記をめぐり、日本の協賛マスコミ8社が制作したチケットやポスターに「国立」の2文字が入れられなかったことを故宮側が契約違反だとして問題視、さらに開催中止を示唆したため、日本側が急きょポスターを貼り替えるなど混乱も起きた。開催式典に出席予定だった馬英九総統夫人の周美青氏の訪日がキャンセルされた。
その後、特別展は6月24日から予定通り始まり、大成功に終わった。特に海外初出品となった至宝「翠玉白菜」「肉形石」は来場者の注目を集めた。故宮博物院は、初の日本開催が成功したことは台湾と日本の文化交流の重要な一歩になったとの認識を示した。
日台博物館交流の一環として、2016年10月から17年1月まで、国立故宮博物院南院で東京国立博物館、九州国立博物館両館収蔵の至宝150点を集めた展覧会が開催される予定だ。
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