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14年12月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2015年1月7日_記事番号:T00054726

月間5大ニュース

14年12月の5大ニュース!

【1位】新県市長が就任、柯文哲氏ら早速独自色

 11月の統一地方選挙の結果を受けて25日、台湾全土の各県市で新任・再任の首長が一斉に就任した。

 台北市は2期8年を務めた郝龍斌氏(国民党)に代わり、「青緑(国民党対民進党)対決」の超克に成功した柯文哲氏(無所属)が就任。初仕事として26日、馬英九総統が台北市長時代に着工したものの、使われず無用の長物となっていた台北駅前の忠孝西路のバスレーンを撤去した。30日には、長年社会問題化している住宅屋上の違法増築226カ所に撤去を命じた。林佳龍・新台中市長(民進党)は、前任の胡志強氏(国民党)が設置したバス高速輸送システム(BRT)の運行の在り方を見直すと表明。鄭文燦・新桃園市長(民進党)も、桃園航空城計画で、地上げの対象となった一部の土地の買収を当面見送ると表明するなど、それぞれ独自色を出している。

 一方、馬総統は選挙惨敗を受けて3日に国民党主席の辞任を表明。1月17日に後任の主席選挙が行われることになったが、立候補を表明したのは朱立倫副主席(新北市長)のみで、就任が確実となっている。

【2位】Uber取り締まり本格化、営業停止命令も

 スマートフォンアプリを通じた高級リムジンタクシー配車サービス「Uber(ウーバー)」に対し、自家用車に人を載せる白タク行為として交通部が27日までに127件、計960万台湾元の罰金処分を下していたことが分かった。ただUberはほぼ全ての罰金を無視し、17日に無料イベントを実施するなど対決姿勢を見せたため交通部の怒りを買った。交通部は同社の違法が続けば営業停止命令も辞さない構えだ。

 世界70都市以上でサービスを提供するUberは、2013年に台北市で営業を開始。同社は運輸業として会社登記しておらず、タクシー業界から取り締まりを求める声が出ていた。Uberは、台湾のユーザー数は数十万件に上り、同社のサービスは運転手の生計の足しにもなっていると主張。ただ、交通部は取り締まりを続けるもようだ。

【3位】学運リーダーに痴漢の過去、立法委員補選出馬断念

 「ヒマワリ学生運動」のリーダーで清華大学社会学研究所の大学院生、陳為廷氏(24)が、今年2月に行われる苗栗県の立法委員補欠選挙に立候補を表明したものの、大学生の時に女性の胸を触り起訴猶予処分を受けていたことを告白した他、高校時代にも痴漢行為を働いていたことが明らかとなり、出馬断念に追い込まれた。スキャンダルを暴露される前に自ら公表して世論の判断を仰いだが、厳しい結果となった。

 ヒマワリ学生運動は統一地方選で国民党を惨敗に導く端緒となり、香港の民主化運動にも影響を与えるなど国際的にも評価を得ていたが、陳氏の問題は汚点を残してしまった。

【4位】亜太電信が4G参入、使い放題の競争激化

 亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)は24日、第4世代移動通信システム(4G)LTEサービスを開始し、月560台湾元の使い放題プラン(通信速度制限あり)を打ち出した。台湾大哥大(台湾モバイル)とのローミング提携により業界最安値を実現したことに、同業他社は「不公平な競争だ」と国家通訊伝播委員会(NCC)に抗議の声を上げた。

 現在の4Gユーザー数は中華電信が120万件以上、台湾モバイル、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)は各100万件で、台湾之星移動電信(台湾スターテレコム)は10万件余り。亜太電信は目標300万件だ。ユーザーの期待を受け、各社が4G使い放題プラン受付終了に踏み切れない中、今年4Gユーザーが1,000万件を超えるとの予測も浮上した。

【5位】台南ドリームモール、プレオープン

 台南市東区に30日、同市初の大型ショッピングセンター、南紡夢時代(T.S.ドリームモール)がプレオープンした。店舗面積は5万4,500坪。

 同店は、台南市の台湾鉄路(台鉄)台南駅から2キロメートル以上離れており、付近以外の客は自家用車、または台南駅からのシャトルバスを利用することになる。そのため3,700台分以上の駐車スペースを用意した。

 開業後は連日延べ1万人以上が訪れる盛況となった。今後、新光三越台南新天地との集客競争が注目される。

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