ニュース その他分野 作成日:2015年12月2日_記事番号:T00060707
月間5大ニュース【1位】史上初の中台首脳会談、「一つの中国」を確認
馬英九総統と習近平中国国家主席による、史上初の中台首脳会談が7日シンガポールで行われ、双方が「1992年の共通認識(92共識)」が中台関係の基盤であることを確認した。
歴史的な会談でありながら、中台間にホットラインを開設すること以外に新たな合意はなく、「一つの中国」「台湾独立反対」といった双方の従来の立場表明が中心だった。過去7年半、中台関係の改善に注力してきた馬英九総統にとっては任期の総決算となるイベントで、個人的な名誉欲のために開催したとの観測も出た。
双方には総統選でリードが伝えられている野党民進党をけん制する意図もあったとみられるが、その後の台湾各紙の世論調査では国民党はさらにリードを広げられる傾向にあり、過度の対中接近に対する有権者の警戒感を呼び起こして、国民党の選挙情勢にとってはむしろマイナスになったことがうかがえる。
【2位】日台が租税協定締結、日本企業に朗報
日台の窓口機関が26日、企業や個人の二重課税の回避を図るための租税協定「日台民間租税取決め」に署名した。大橋光夫・交流協会会長は、長年の懸念事項が解決し、投資環境の健全化に貢献すると意義を語った。
財政部は、議会承認後、早ければ2016年に発効すると表明した。日系企業にとって、▽日本本社に支払う配当、利子、使用料(ロイヤルティー)に課される税率が現行の15~20%から上限10%に引き下げられる▽台湾にPE(恒久的施設)を持たない場合、事業所得の免税を申請できる▽滞在日数183日まで(現行は90日まで)の出張者の所得に対して課税が免除される──などのメリットがある。台湾企業も同様に税負担が軽減する。
【3位】頂新食用油事件に一審無罪、ボイコット再び
ベトナムから輸入した飼料用油を混ぜた食用油を製造、販売したとして食品安全衛生管理法(食安法)違反、詐欺などの罪で起訴され、懲役30年が求刑された頂新国際集団傘下、頂新製油実業の前董事長、魏応充被告(58)ら6人の被告全員に27日、無罪判決が下った。彰化地方法院は検察の立証が不十分だったと判決理由を説明したが、市民から批判が相次ぎ、インターネット上などで頂新グループの製品、サービスのボイコットを呼び掛ける動きが再び広がった。
与党国民党の立法院議員団は1日、輸出国当局が非食用と認めた原料の加工食品への使用を禁じる食安法改正案を提出すると表明。無罪判決が政権批判に転化する懸念があり、国民党は来年の総統・立法委員選挙がさらに不利になる見通しで、改正法提案には選挙情勢のさらなる悪化を食い止めたい考えもあるとみられる。
【4位】IS動画に中華民国旗、不安広がりテロ警戒強化
過激派組織「IS(イスラミックステート)」が11月下旬にインターネット上に公開したプロパガンダ動画に中華民国の青天白日満地紅旗が含まれていたことから、台湾がテロの標的になるのではないかとの不安感が広がった。世界の反IS同盟の関係国としてISに名指しされたことには意外感も出たが、パリで起きた同時多発テロから間もないタイミングだったこともあり、軍や警察のテロ対策部隊は警戒態勢を強め、空港や港は出入境検査を強化した。
【5位】野球プレミア12が開催、台湾は1次ラウンド敗退
世界野球ランキング上位12カ国・地域の代表チームが世界一をかけて対戦する「プレミア12」の第1回大会が8日から日台共催で開催され、台湾では1次ラウンドの熱い戦いが繰り広げた。台湾代表には陽岱鋼(日本ハム)、郭俊麟(埼玉西武)ら日本で活躍する選手も選抜されたが、1次ラウンドは打線が振るわず2勝3敗と4位に終わり、突破はかなわなかった。初代王者は韓国で、日本は3位に終わった。
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