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15年10大ニュース!【7位】水不足・水道水混濁・鉛水道管、「水」に悩まされた1年


ニュース その他分野 作成日:2015年12月29日_記事番号:T00061215

月間5大ニュース

15年10大ニュース!【7位】水不足・水道水混濁・鉛水道管、「水」に悩まされた1年

 台湾は今年、1年を通じて「水」に関する問題に悩まされ続けた。


台風が毎年のように直撃する台湾では、水対策に万全の備えが必要だ(中央社)

 上半期は1947年の観測開始以来で最悪の干ばつとなり、多くの地域で深刻な水不足に陥った。新北市(板新・林口地区)や桃園市に水道水を供給する石門ダムは過去最低まで水位が落ち込み、4月上旬より隔日断水(5日給水、2日断水)措置を余儀なくされた。同措置が台湾で実施されたのは12年ぶりだった。給水制限は新竹、台中、台南、高雄など10県市に及び、梅雨の降雨により全ての制限が解除されたのは6月初旬だった。

 8月と9月には台風13号(アジア名・ソウデロア)と14号(同・ドゥージェン)が襲来した際、泥で濁った水道水が台北一円に供給される前代未聞の事態が起きた。各地の量販店などには水を買い求める消費者が押し寄せ、一時品切れとなった。直潭浄水場(新北市新店区)が土砂崩れによる濁水を処理しきれなかったことが原因で、台北自来水事業処に対して、水源の翡翠ダム(新北市石碇区)と直潭浄水場を直接結ぶ導水管を整備する計画に着手、8年後の2023年の完成を目指している。

 10月には、台北市や新北市など北部と東部の7県市で、健康被害が懸念される鉛製の水道管による水道水の鉛汚染が発覚して社会問題となった。問題が明らかとなった3万6,000世帯のうち、8割以上が台北市と新北市だった。水道公社の台湾自来水は、宜蘭県や新竹県など、同社の管轄地域では来年末までに水道管の交換を終えると表明した。一方、台北市と新北市を所管する台北自来水事業処は、作業完了は3年後になるとして、対象世帯は10月から交換管作業が完了するまでの間、水道料の減免措置を取ると発表した。

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