ニュース その他分野 作成日:2015年12月29日_記事番号:T00061221
月間5大ニュース新北市八里区のウオーターパーク、八仙水上楽園で6月27日夜、カラーパウダーを使った音楽イベントの最中に粉じん爆発事故が発生した。会場は一面火の海に包まれ、若者を中心に499人がやけどで負傷した。12月24日までに15人が死亡し、25人が入院治療を続けている。約4,000人もの参加者を集めてたイベントだったにもかかわらず、安全に実施するための事前準備や、万一の場合の避難計画などが不十分だった上、事故発生後の救急医療体制もスムーズだったとは言えず、危機管理意識の欠如が引き起こした「人災」と言える。
水着姿で皮膚を覆うものがなかったことが、やけどの被害を深刻化させた(中央社)
検察の捜査によると、事故の原因は、カラーパウダーを噴出させる担当だったアルバイトの男性(19)が転倒し、その際に高温の照明にカラーパウダーが入り込んで引火するという偶発的なものだった。士林地方法院検察署(士林地検)は10月、イベントを主催した玩色創意国際の責任者、呂忠吉容疑者を業務上過失致死傷罪で起訴した。一方、八仙水上楽園の陳柏廷董事長は、屋外に消防設備の設置義務はないなどの理由で不起訴となり、判断の是非をめぐって議論も巻き起こった。
被害者家族は関係者8人の不起訴処分を不服とし、士林地検を通じて高等法院検察署に再審請求を行った。なお、八仙水上楽園は事故発生直後に新北市政府より無期限の営業停止を命じられている。
近年、カラーパウダーを浴びながら走る「カラーラン」などが流行する中での事故だったことから、内政部は再発防止に向けて、公共の場でのカラーパウダーなどの使用を地方自治体の許可制とした。
日本の支援も
楽しいはずの夏のイベントが暗転し、重いやけどを負い、水着姿のまま救助を待つ若者たちや、大量の入院患者の受け入れで混乱する病院の模様が連日大きく報じられた。多くの市民が献血に協力し、企業や個人からの義援金はわずか3日で1億6,000万台湾元に上った。
日本医師会などは医師や看護師を派遣した。日本赤十字社やグンゼは人工皮膚を、富士システムズ(東京都文京区)は医療用シリコンガーゼを寄付した。こうした東日本大震災の支援の恩返しには、台湾の人々から感謝の声が相次いだ。
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