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16年1月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2016年2月2日_記事番号:T00061847

月間5大ニュース

16年1月の5大ニュース!

【1位】総統選で蔡英文氏圧勝、民進党に政権交代へ

 総統・立法委員の同日選挙が16日行われ、総統選は民進党の蔡英文氏(59)が689万票を獲得して、国民党の朱立倫氏(54)、親民党の宋楚瑜氏(73)を大差で破り、8年ぶりの政権交代を決めた。立法委員選では、定数113議席のうち、民進党が68議席と初の単独過半数を獲得し、安定多数による政権運営を決めた。総統選で蔡氏に300万票差を付けられ、立法委員選で35議席に減らした国民党は朱氏が主席を辞任。毛治国内閣も総辞職した。

 選挙結果は、習近平国家主席との中台首脳会談など、急速な対中接近を推進した馬英九政権に対し有権者が「ノー」を突き付けたもので、一昨年の統一地方選挙以来の流れは変わらなかった。投票日の2日前に、韓国アイドルグループに属する台湾人女性、周子瑜が番組で中華民国の青天白日満地紅旗を振ったことで謝罪させられる事件が起き、民進党の得票増につながったとされる。また、ヒマワリ学生運動の流れを組む「時代力量」が立法院で5議席を獲得して第3党に躍進した。

【2位】強烈寒波到来、平地でみぞれを初観測

 非常に強烈な寒波が22日から台湾各地を襲い、台北市では24日、過去44年で最低の4度を記録。山間部で降雪が見られたほか、台北気象観測所が設置された1896年以降初めて、西門町などの平地でみぞれが観測された。新北市、桃園市、新竹市、苗栗県などの平地でもみぞれが降り、珍しい光景が多くの市民の目を奪い、寒さで温泉地や鍋料理店がにぎわった。

 中央気象局は台湾全土へ11年ぶりに低温特報を発令。市民の寒さ対策で家電量販店の電気ストーブ販売量は10倍増えた。一方、24日は気温の低下を原因とする心血管疾病などにより台湾全土で65人以上が死亡した。行政院農業委員会(農委会)の集計によると、1日午前11時時点で農漁業の被害額は、寒害としては過去最悪の33億台湾元を突破した。

【3位】三井アウトレット開業、北部最大220店

 日系初、北部最大のアウトレットモール「三井アウトレットパーク(MOP)台湾林口」(新北市林口区)が27日オープンし、大勢の消費者が押し寄せた。入居テナントは約220店舗と、昨年12月に第1期が開業した華泰名品城(グロリア・アウトレット)の約2倍。台湾アウトレット初出店53店舗、日系56店舗と豊富なブランド力で、車で60分以内の距離に住む人口1,000万人をターゲットに定める。飲食店約50店、スーパーマーケットや映画館(後日オープン)を併設し、家族連れや周辺住民も1日中楽しめる新スポットだ。今年開通する桃園機場捷運(桃園国際空港MRT)「林口」駅から徒歩5分の好立地で、年間売上高目標は60億台湾元だ。

【4位】エバーグリーン創業者、張栄発氏死去

 長栄集団(エバーグリーン・グループ)の創業者、張栄発総裁(88)が20日、死去した。張氏は、船員から一代で長栄海運(エバーグリーン・マリン)、長栄航空(エバー航空)、長栄桂冠酒店(エバーグリーン・ローレル・ホテル)など年間売上高3,500億台湾元近い長栄集団を築き上げた。張栄発基金会を設立し、文化、公益事業にも貢献した。2011年3月の東日本大震災に個人で10億円を寄付したことなどから、12年に日本政府より旭日重光章を授与された。

【5位】馬総統が太平島上陸、米国は失望感表明

 馬英九総統は28日、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で台湾が実行支配する太平島に上陸した。フィリピンが国際仲裁裁判所で太平島を「岩礁」と主張しており、今年6月に判断が下される前に「島しょ」であることを証明して台湾の利益を守る必要があったと訪問理由を説明した。また、領有権問題の解決策として、争議を棚上げして互恵の立場で共同開発を行う「南シナ海平和イニシアチブ」を改めて提案した。ただ、任期終了を間近に控え、業績づくりの一環との見方もある。

 ベトナムとフィリピンは主権侵害だとして反発。米国は、領有権問題の平和的解決に無益と失望感を表明した。一方、中国は「両岸(中台)の中国人は共に中華民族の財産を守る責任がある」と評価した。 

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