ニュース その他分野 作成日:2015年12月29日_記事番号:T00061218
月間5大ニュース復興航空(トランスアジア航空)の金門行旅客機GE235便が2月4日、台北松山空港を離陸直後に基隆河に墜落し、乗客乗員58人のうち43人が死亡した。同社は昨年7月にも澎湖で48人が死亡する墜落事故を起こしたばかりで、利用者の信頼が地に落ちた。
復興機は松山空港を離陸後、わずか3分で墜落した(中央社)
機体がほぼ90度傾いた状態で、高架道路に接触しつつ墜落した模様は世界中で報じられ、衝撃を与えた。一つ間違えば市街地に墜落していたことから、当初は死亡した機長の手腕が賞賛されたが、後の調査でエンジン操作ミスが事故原因だったことが明らかになり、そうした声はやんだ。同社は国際路線の拡大を急いだ結果、人材不足に陥り、操縦士は過労だったとの指摘も出た。
松山空港、移転も検討
2回の墜落事故はいずれもATR72型機だったことから、交通部民用航空局(民航局)は、ATR社の機体を使用する航空会社に対し特別検査を実施した。復興航空は4月、今後1年で安全性向上計画を進めると発表。12月上旬に、安全第一でミスを許さない企業文化の構築、従業員訓練の強化、新型機の導入で機体年齢を4年以下まで引き下げることを表明した。しかし、9月に金門・尚義空港で、管制官の許可がないまま滑走路に進入するトラブルを起こすなど、利用者の不安はいまだに解消されていない。
空港が市中心部にあるのは利便性が高いが、リスクとも隣り合わせだ。柯文哲台北市長は11月、台北松山空港の機能を遅くとも2020年までに桃園国際空港へ移転すると宣言した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722