ニュース その他分野 作成日:2015年12月29日_記事番号:T00061216
月間5大ニュース国民党は10月、臨時全国代表大会(党大会)で、総統選公認候補を洪秀柱副主席から朱立倫主席に変更した。与党が投票3カ月を前に候補者を変更したのは初めてのことで、馬英九総統による長年の党運営失敗の後遺症が、空前の混乱という形で噴出した。
洪秀柱氏にとってはジェットコースターに乗ったような1年だった(中央社)
洪副主席の朱立倫主席ら党内の大物が立候補を見送った中、いわば「ひょうたんから駒」の形で7月にいったんは候補者に決まった。しかし、統一色が強いため人気が低迷し、立法委員選挙で国民党に惨敗をもたらすとの懸念が生じたことから、実質的には更迭される形で朱主席と交代することとなった。国民党はこれにより、対中政策スタンスを「1992年の共通認識(92共識)」に明確化させ、支持層に安心感を与えた。
初の中台首脳会談が実現
候補者交代から3週間後の20日後の11月7日、馬英九総統と習近平中国国家主席による史上初の中台首脳会談が実現した。双方が「92共識」を交流の基盤とすることを確認するという新味のない内容だったが、国民党にとっては、最高首脳同士の会談が今後の中台交流の新たな指標基準になった。就任以来、中台関係の改善を推進してきた馬総統による、最後の大仕事だったと言える。
各種世論調査によると総統選レースは蔡英文民進党主席の独走状態だ。中台の距離を近付けた馬総統の尽力によって、いったんは距離を引き離そうという民意が強まり、政権交代を導く可能性が高い。
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